座談会

創価学会2月度座談会御書:乙御前御消息講義|人の心固ければ~背景と池田先生の指導

創価学会の2025年2月度の座談会における拝読御書は「乙御前御消息(おとごぜんごしょうそく)」です。

 

「人の心固ければ~」、つまり、「身軽法重・死身法弘」の心の固き信心があれば、諸天の加護は絶大であると、日蓮大聖人は仰せです。

 

その信心と実践を継承された、創価三代の「師匠が戦った如く!との心で立ち上がり、広布拡大へ前進を」との決意こそ、拝読・研鑽のテーマです。

 

以降、「拝読御書:乙御前御消息」について、乙御前の母の信心の背景や池田先生のご指導を通し、御書講義の担当者向けにまとめてみました。

 

その他、注目記事のご案内もしているので、最後までご覧いただけると嬉しいです。

創価学会2月度座談会御書:乙御前御消息講義|背景と大意

 

本抄は建治元年(1275年)8月4日、日蓮大聖人が54歳の時に身延で著され、鎌倉の乙御前の母と乙御前に送られたお手紙です。

 

乙御前の母は、夫とは、乙御前が幼い頃に別れていたと推測されるのですが、当時、天変地異や飢饉・疫病が蔓延(はびこ)る中にあっても、信心を貫き、さらには、大聖人が佐渡に流罪され、鎌倉の多くの門下が退転する中にあっても、その信心は揺らぐことがありませんでした。

 

そのような乙御前の母の求道の心を称賛され、大聖人は、「日妙聖人」という最高の称号を贈られています。

 

しかし、それ程の信心強き乙御前の母に対してさえも、さらに、「今一重の強盛な信心に励むよう、促されている」。それが、今回の「御書」です。

創価学会2月度座談会御書:乙御前御消息講義|拝読の御文と通解(現代語訳)並びに語句の解説

 

以降、創価学会の2月度の座談会御書、「乙御前御消息」の講義にあたり、拝読範囲の御文と通解(現代語訳)並びに語句の解説を掲載しています。

 

拝読範囲の御文

 されば、妙楽大師のたまわく「必ず心の固きに仮って、神の守り則ち強し」等云々。人の心かたければ、神のまぼり必ずつよしとこそ候え。

 これは御ために申すぞ。古の御心ざし申すばかりなし。それよりも今一重強盛に御志あるべし。その時はいよいよ十羅刹女の御まぼりもつよかるべしとおぼすべし。

(御書新版 1689ページ13行目~16行目より)・(御書全集 1220ページ9行目~12行目より)

拝読範囲の通解(現代語訳)

 (法華経を信ずる者は諸天善神に守られる)それゆえ、妙楽大師は「心が堅固であれば、必ず神の守りも強いのである」と言われている。その人の信心が固ければ、諸天善神の守りは必ず強い、ということです。

 これは、あなたのために申し上げるのである。これまでの、あなたの信心の深さは、言い表すことができない。しかし、それよりもなお一層の強盛な信心に励んでいきなさい。その時は、ますます十羅刹女の守護も強くなると思いなさい。

拝読範囲の仏法用語の解説

「必ず心の固きに仮って……」とは:妙楽大師の『止観輔行伝弘決』巻8の文。

「十羅刹女」とは:法華経陀羅尼品第26で、法華経を受持する者を守ることを誓った10人の女性の羅刹。羅刹はサンスクリットのラークシャサの音写で、人の血肉を食べる悪鬼とされるが、毘沙門天王の配下として北方を守護するともいわれる。

創価学会2月度座談会御書:乙御前御消息講義|人の心固ければ~池田先生の指導と所感と決意

 

乙御前御消息の通解のところを確認して参ります。

 

「(法華経を信ずる者は諸天善神に守られる)それゆえ、妙楽大師は「心が堅固であれば、必ず神の守りも強いのである」と言われている。その人の信心が固ければ、諸天善神の守りは必ず強い、ということです。

 

中国・天台宗の中興の祖とも言われる「妙楽大師」の『止観輔行伝弘決』の文を引用されてのご指導です。

つまり、強盛な信心の人、広布への決意が固い人には諸天善神の加護が必ず現れ、苦難に打ち勝っていけると教えられています。

 

 これは、あなたのために申し上げるのである。これまでの、あなたの信心の深さは、言い表すことができない。しかし、それよりもなお一層の強盛な信心に励んでいきなさい。その時は、ますます十羅刹女の守護も強くなると思いなさい。

 

すでに「心固き」女性であったことは間違いのない、乙御前の母に対して、それでもなお、大聖人は、あえて、「今一重強盛に御志あるべし」、なお一層の強盛な信心に励んでいきなさいと仰せです。

 

この点が最も重要なところで、【信心における一番の要諦が「昨日より今日」「今日より明日へ」という姿勢であることを、教えられるためと拝されます。】

 

この、ますます・いよいよの信心の姿勢について、大百蓮華2月号53ページ上段で、池田先生の指導があります。

 

たとえ、いかなる状況になっても、心が退いてしまったならば、「心の固き」とはいえません。どんなに戦ってきても退転してしまったならば、一切の功労にゼロを掛けるようなものです。(中略)

 “さあ、これからだ!”“いよいよだ!”・・それが「心の固き」です。
(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第3巻)

諸天の加護、つまり、法華経の行者を必ず護りきる全宇宙の働きは、「心の固き」「さあ、これからだ!”“いよいよだ!」という信心の姿勢があってこそ「発動する」ということです。

これからだ!いよいよだ!」という信心はまた、「身軽法重・死身法弘」ということです。

 

日蓮大聖人は、拝読範囲とは別の所で、御自身の実践を通し、「身は軽く法は重し。身を死して法を弘む」(新1691・全1221)、このことこそ、仏法者としての根本精神であると述べられています。

 

また、日妙聖人の称号を賜った乙御前に宛てられた御書に「日妙聖人御書」がありますが、この御書では、雪山童子や不軽菩薩が、我が身を犠牲にしてまで、法の一偈を求める、「身軽法重・死身法弘」の姿が示されています。

 

この、「身軽法重・死身法弘」の信心を御自身の実践を通しご指導くださったのが池田先生です。

この事を想う時、【“師匠が戦った如く!”との心で立ち上がり、広布拡大へ前進を】と思わずにはいられません。

 

私たち創価の同志は、毎日、勤行の御祈念文で、創価三代の会長に対し、「広宣流布の永遠の師匠と仰ぎ、その死身弘法の御徳に報恩感謝申し上げます。」と祈念しています。

 

この祈りを益々強くし、広布拡大への前進を進めて参ろうではありませんか。

「2月度座談会御書:乙御前御消息講義」でいよいよの信心に触れての所感

 

今、末法濁悪の時代にあって、日蓮大聖人の仏法について、様々な論議や学会批判が止むことはありません。

何が正しく、何が間違っているのか?

 

法華経では、あらゆる衆生・人々に「仏界という尊極の生命が具わっている」と説かれていて、この尊極の生命を現実に顕し、一人一人の無限の可能性を引き出していくことが、末法の仏道修行であると、日蓮大聖人も創価三代の師匠も重ね重ね仰せになっています。

そして、そのためにこそ、折伏弘教・仏法対話の戦いに挑むのであり、それこそが「尊極の生命」を信じる「心の固き」信心です。

 

この事を踏まえるならば、「一人一人の尊極の生命を信じ、これを現実に顕し行く」。この一点から逸脱する「行き方や論議は全て誤り」と、断じることが出来る。との思いに至りました。

 

しかし、悪しきSNSの操作で、世論が大きく左右されてしまう現実を実感して、今後の具体的な弘教の方法に迷いが生じました。

 

そんな中、乙御前御消息の講義内容に触れ、迷いが払拭された思いです。

 

日蓮大聖人は、法華経こそ一切経の中で最勝の経典であり、法華経の行者も「師子」や「日輪」のように勝れており、死身弘法の戦いにこそ絶大な諸天の加護があると仰せです。

つまり、死身弘法の戦いには、必ずや現証があるということです。

また、大聖人御在世当時も現在も、讒言・策謀の構図は全く同じです。

 

さらに、池田先生は、【大聖人の御在世も、また今日においても、この『乙御前の母』の如く『強盛の御志』を燃え上がらせた勇気ある母たちが、広宣流布の道なき道を切り開いてきました。】と言われています。

 

故に、創価の母たち(女性部)の戦いをしっかり継承して、これまでどうりに折伏弘教に進み行けば何も問題はない。

 

そのように思いました。

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