座談会と御書

2026年3月度ビクトリー御書と師子王(ライオンキング)御書の語り口|阿仏房御書(宝塔御書)

創価学会で、2026年3月度の「座談会御書」とされるのは、阿仏房御書(宝塔御書)です。月刊の機関紙「大白蓮華」に、解説・講義の内容が掲載され、研鑽の対象となっています。

この毎月の御書については、創価学会の「御書根本」の精神から、小・中学・高校生向けの記事も発刊されています。

この記事では、「阿仏房御書」について、中・高校生向けの「ビクトリー御書」と、小学生向けの「師子王御書」における「講義の語り口」について述べています。

「座談会御書講義」の際の参考ともなれば幸いです。

2026年3月度・ビクトリー御書での「阿仏房御書(宝塔御書)」の語り口

未来ジャーナル(中・高校生向け)に掲載された、「ビクトリー御書:2026年3月度の御書・阿仏房御書(宝塔御書)」については、御書本文と通解(現代語訳)は共に、社会人向けの「大白蓮華」と全く同じとなっています。

しかし、講義内容については、以下のような語り口となっていました(発刊本文の要旨から要点を組み直して短く記述)。▼▼

皆さん、こんにちは。少しずつ春の気配を感じる季節になってきましたね。今回取り上げるのは「阿仏房御書」です。これは、日蓮大聖人が身延で著し、佐渡の門下・阿仏房に送られたお手紙です。

阿仏房はもともと念仏の信者でしたが、大聖人の生き方に深く心を打たれ、法華経の信仰へと歩みを進めました。本抄は、彼が抱いた「法華経に説かれる多宝如来や宝塔の出現は何を意味するのか」という疑問に答えたものです。

法華経見宝塔品第十一では、七宝で荘厳された巨大な宝塔が大地から現れ、空中に浮かぶと説かれます。その壮大な姿は、想像を超えるスケールです。しかし大聖人は、その宝塔とは特別な存在ではなく、「法華経を受持する人そのもの」であると明かされました。立場や肩書きに関係なく、題目を唱える一人ひとりが尊い宝塔なのです。

私たちは時に、自信をなくし、周囲と比べて落ち込むこともあります。けれども題目を唱えると、不思議と心に光が差し込みます。「自分には力がある」「もう一歩前へ進もう」と、内なる可能性が目を覚ますのです。その姿はまさに輝く宝塔。自らが元気になるだけでなく、その前向きな姿勢が周囲にも勇気を広げていきます。

信心とは、自分の可能性を信じ抜く挑戦です。題目を通して胸中の希望を強め、日々を歩む私たちこそが、幸福と勝利を体現する宝塔なのだといえるでしょう。

2026年3月度・獅子王(ライオンキング)御書での「阿仏房御書(宝塔御書)」の語り口

「少年少女きぼう新聞」(小学生向け)に掲載された、「獅子王(ライオンキング)御書 2026年3月度の御書・阿仏房御書(宝塔御書)」については、御書本文と通解(現代語訳)共に、冒頭の一文のみとなっています。

御文

末法に入って法華経を持つ男女のすがたより外には宝塔なきなり。(御書新版1732ページ、御書全集1304ページ)

意味

末法に入って、法華経を持つ男女の姿よりほかには宝塔はないのです。

しかし、講義内容については、以下のような語り口となっていました(発刊本文の要旨から要点を組み直して短く記述)。▼▼

きれいに光るものを見ると、なんだか胸が高鳴るよね。この前、美術館で昔の王女さまのティアラを見たんだけど、まぶしいくらい輝いていて、思わず見入ってしまったんだ。

実は、ぼくたちが読んでいる『法華経』の中にも、とびきり壮大で光り輝く「宝塔」が登場するよ。金や銀、さまざまな宝で飾られ、なんと大地の三分の一ほどの大きさだというんだから、びっくりだよね。

あるとき、日蓮大聖人の弟子・阿仏房さんが、「この宝塔とは何を意味するのですか」とたずねたんだ。その問いに答えられたのが、今回の御書なんだよ。

大聖人は、法華経に説かれる宝塔とは、ほかの誰でもない「あなた自身のことです」と示されたんだ。きっと阿仏房さんも奥さまの千日尼さんも、驚きながら手紙を読まれたことだろうね。

ここで教えられているのは、財産や見た目の美しさが尊いのではない、ということ。だれの胸の中にも、人を幸せにする力や、自分を高めていける無限の可能性が宿っている。その尊さこそが“宝塔”なんだ。

失敗しても立ち上がる強さ、悔しさをバネに努力する心、周りを思いやる優しさ――。題目を唱えながら一歩ずつ前進する、その姿が光り輝く宝塔なんだと思うと、自分の存在が少し誇らしくなるよね。

池田先生も「皆さんこそ未来を照らす宝の人」と励ましてくださっている。だからこそ、勇気をもって挑戦しよう。「※注:あの歌」のように、笑顔を力に変えて、今日も自分らしく輝いていこう!

「※注:あの歌」とは⇒ 少年少女部歌「Be Brave! 獅子の心で」の歌詞に「笑顔はみんなのパスポート」とある。

以上です。