信心に励む中で、人生の大きな苦難に直面することがあります。大聖人は、その理由を「転重軽受(てんじゅうきょうじゅ)=重きを転じて軽く受く」という法理で明かされています。
また、大きな苦難に直面する身の上も、実は、悪世の人々を救うために、願って悪世に生まれた為であるという願兼於業(がんけんおごう)の教えがあります。転重軽受と願兼於業は宿命転換の法理です。
転重軽受
「転重軽受」とは、過去の罪業によって、実は、現在・未来にわたって受けなければならなかった重い苦しみを、法華経を持(たも)つことで今世に軽く受け、罪業を滅することができるという教えです。苦難は宿業を消し去って、かつ、生命を鍛錬する重要な機会となるのです。
大聖人は転重軽受の功徳について「地獄の苦みぱっときへて(転重軽受法門 御書1,000ページ)」と仰せです。
願兼於業
法華経には、福徳を積んだ菩薩が、悪世で苦しむ人々を救うため、願って悪世に生まれると説かれています。
あえて罪をつくり、悪世に生まれたというのが、私たち正法を持(たも)つ者の本来の姿であるというのです。
これを「願兼於業(がんけんおごう)=願いが業を兼ねる」といいます。
池田先生は『宿命を使命に変える』生き方を次のように示されています。
「誰しも宿命はある。しかし、宿命を真正面から見据えて、その本質の意味に立ち返れば、いかなる宿命も自身の人生を深めるためのものである。そして、宿命と戦う自分の姿が、万人の人生の鑑(かがみ)となっていく」。
▲任用試験の「転重軽受と願兼於業」は以上を覚えれば合格!▲
スポンサーリンク