あらゆる人にとって、この世に生を受けた以上、人生の目的は「幸福の追求」にあると言って良いでしょう。
幸福、安穏と言っても人様々ですが、一度の人生、生まれてきて良かった!と言えるような「幸福」な境遇を得たいものです。
そのような幸福とはいかなるものか。筆者なりの考えを述べたいと思います。
人生の幸福は勝利すること
人生の幸福は「勝利」することにあると思います。
身も心も満たされている境遇が、即幸福なのではありません。
あらゆる人が希求する「幸福」です。自分だけでなく他人の幸福にも思いを寄せたいと思います。
自他共の幸福に思いを寄せる時、世の中の現実がそくそくと迫ってきます。私達をとりまく社会は、一見、華やかで順調そうな動きを見せていますが、個人個人の状況はどうでしょう。
仏教では、人生には誰人も逃れられない「生・老・病・死」の根本的苦悩があり、あらゆる苦悩(不幸な思い)はここから発すると説かれています。
いずれにしろ、人生は、大なり小なり、様々な苦悩に苛まれる「現場」であり、そうでない人は皆無と言ってよいでしょう。仮に今、安穏そうに思えても、現実には、降りかかる課題が次から次と際限がありません。
人生は自身との連続闘争の場
目前の苦悩・課題をどう乗り越えるか。それは結局は自分との戦いになります。苦悩する自分を乗り越えて前進し、苦境を脱する以外にはありません。
そうして乗り越え、道を切り開いた時、そこには、人生の醍醐味という、自身がつかみとり生み出した「幸福」が待っています。
人生の目的は幸福の追求です。その幸福は自身との勝負に勝利してこそ得られます。故に、「人生は勝負」と結論したいと思います。
そして、あえて言えば、人生の勝負は連続闘争です。勝ち負けは人生の常であり、時に負けることもあります。しかし、また、立ち上がれば良いのです。立ち上がった時、その時が勝利の時です。
人生の連続闘争の中で育まれる「自身の中核」こそ、さらなる「幸福」を得るエンジンとなって参ります。