発心と抱負・決意

今年の漢字 歴代一覧と2015年の漢字予想で新年の抱負を

今年の漢字が取りざたされる年末12月。新年の抱負を意識するこの時期の「今年の漢字」とは、まさに、今年の世相を「漢字一文字」であらわしたもので、毎年の漢字の日(12月12日)に日本漢字能力検定協会が発表します。

今年の漢字は、その年の11月上旬から12月上旬にかけて公募され、その中から最も多かった漢字が、清水寺(京都府京都市東山区)で大書されて発表されます(「今年の漢字」の歴代一覧表が下記にあります)。

これを受けて、年末のニュース・トピック、バラエティ番組などでも、今年の漢字が紹介されて年末気分が盛り上がります。

kotoshinokanji-2014.jpg

今年の漢字は何か?今年の漢字の予想

今年の世相にふさわしい「漢字一文字」は何か?公募に応じた人もそうでなかった人も、かなり多くの人が関心を抱き、年末を迎える時期から、「今年の漢字」の予想が取りざたされます(例えば[今年の漢字 予想 2015]などと多くの人が検索)。

予想するには、今年の大きな出来事(時事)や自然現象(災害等)を種々省みることが必要です。その年に特化して「朝礼のネタ」に使われた話題も有力候補と言えるでしょう。

そして、基本的に、12月12日の漢字の日に発表を迎えます。

近年の「今年の漢字」の応募総数はほぼ十数万で、今年の漢字に決定される1位の応募数は「5%」ほど。過去最大は「災(2004年[H14年])」で、応募総数91,630に対して1位は、22.8%にあたる20,936でした。様々な思いを抱く国民の中で、漢字一文字にこれだけの思いが一致するということは、まさに「世相の反映」と言えましょう。

新年の抱負を漢字一文字で

「今年の漢字」というイベントは、日本漢字能力検定協会の年末のキャンペーンとも言えるでしょうが、漢字に深い縁のある日本の文化の中で、日本の世相を反映する指標の一つとして使われることが多くなりました。

今年一年を振りかえる、概観する、という意味で価値観の感じられる「今年の漢字」ですが、これを受けて、明年への「希望」を抱負や決意に込めて定めていくことも公私共に必要な、年末年始の精神的な準備と言えましょう。

いわゆる、「新年の抱負」を決めるという行為です。その表現には、スピーチや短文、四文字熟語などありますが、『漢字一文字』に思いを込めるという方法もあり、「今年の漢字」の発表内容が、その参考になると言えるでしょう。

歴代の「今年の漢字」一覧表

日本漢字能力検定協会発表の「今年の漢字」を初年度から一覧で見てみましょう。「金」が2回発表されています。

第1回目(初年度)の発表は「震」、この年に阪神・淡路大震災が発生、また、地下鉄サリン事件・金融機関の倒産など、社会が震撼しました。

2000年(平成10年)と 2012年(平成22年)が共に「金」。2000年は、高橋尚子(女子フルマラソン)と田村亮子(女子柔道)がシドニーオリンピックで金メダルを獲得しています。2012年は、スポーツ分野では、ロンドンオリンピックで日本史上最多となる38個のメダルを獲得、また、932年ぶりに日本国内広範囲で金環日食が観測されました。

2015年の今年の漢字は何でしょう・・。




歴代の今年の漢字
1995年(平成5年) (シン/ふるう・ふるえる)
1996年(平成6年) (ショク・ジキ/くう・くらう・たべる)
1997年(平成7年) (トウ/たおれる・たおす)
1998年(平成8年) (ドク)
1999年(平成9年) (マツ・バツ/すえ)
2000年(平成10年) (キン・コン/かね・かな)
2001年(平成11年) (セン/いくさ・たたかう)
2002年(平成12年) (キ/かえる・かえす)
2003年(平成13年) (コ/とら)
2004年(平成14年) (サイ/わざわい)
2005年(平成15年) (アイ)
2006年(平成16年) (メイ・ミョウ/いのち)
2007年(平成17年) (ギ/いつわる・にせ)
2008年(平成18年) (ヘン/かわる・かえる)
2009年(平成19年) (シン/あたらしい・あらた・にい・さら)
2010年(平成20年) (ショ/あつい)
2011年(平成21年) (ハン・バン/きずな・ほだす)
2012年(平成22年) (キン・コン/かね・かな)
2013年(平成23年) (リン/わ)
2014年(平成24年) (ゼイ・セイ/みつぎ
2015年(平成25年)

今年の漢字の発表内容や応募方法などは~
日本漢字能力検定協会の今年の漢字
を参照。