地涌の菩薩(じゆのぼさつ)とは法華経に説かれる重要な菩薩です。以下、青年教学3級試験(初級試験)の出題範囲である地涌の菩薩について要点をまとめています。また、文末には、関連する練習問題と解答を掲載しています。
地涌の菩薩とは
地涌の菩薩とは具体的には、日蓮大聖人と同じ精神で広宣流布に励む人のこと。
地涌の菩薩とは、釈尊が滅後の悪世で弘通を託すために呼び出した無数の菩薩のこと。従地涌出品第15に説かれている菩薩。地涌の菩薩は4人のリーダー(導師)に率いられている。4人のリーダーとは「上行菩薩(じょうぎょうぼさつ)」・「無辺行菩薩(むへんぎょうぼさつ)」・「浄行菩薩(じょうぎょうぼさつ)」・「安立行菩薩(あんりゅうぎょうぼさつ)」。
地涌の菩薩が出現する時とは、釈尊滅後の中でも悪世末法であり、その時に広める大法とは南無妙法蓮華経であると日蓮大聖人は明かされている。
法華経の付嘱どおりの実践を貫かれた日蓮大聖人こそ、地涌の菩薩、なかんずく「上行菩薩」に当たる。
日蓮大聖人のご精神のとおりに折伏・弘教して広宣流布の実践に励む私たち一人一人も、全て地涌の菩薩であり、末法の御本仏・日蓮大聖人の本物の弟子である。
「いかにも今度・信心をいたして法華経の行者にてとをり、日蓮が一門となりとをし給うべし、日蓮と同意ならば地涌の菩薩たらんか、地涌の菩薩にさだまりなば釈尊久遠の弟子たる事あに疑はんや(御書:諸法実相抄 1,360P)」
「地涌の菩薩」についての練習問題
【問1】地涌の菩薩は法華経の何という「品」に説かれている菩薩か?
【問2】地涌の菩薩のリーダーである日蓮大聖人は何という菩薩にあたるか?
【問3】「いかにも今度・信心をいたして法華経の行者にてとをり、日蓮が一門となりとをし給うべし、日蓮と同意ならば【 A 】たらんか、地涌の菩薩にさだまりなば釈尊久遠の弟子たる事あに疑はんや(御書:諸法実相抄 1,360P)」の【 A 】に入る言葉は何か?
【問4】「日蓮大聖人のご精神のとおりに折伏・弘教して【 B 】の実践に励む私たち一人一人も、全て地涌の菩薩である」の【 B 】に入る言葉は何か?
【問5】地涌の菩薩が出現する釈尊滅後の悪世末法で、広めるべき大法とは何か?
<練習問題の解答>
問1:従地涌出品第15
問2:上行菩薩
問3:地涌の菩薩
問4:広宣流布
問5:南無妙法蓮華経