株式会社コロワイドの社内報(会報:同社代表取締役会長の蔵人金男氏著)の画像が、2月23日からツイッター上で拡散されて「ヤバ過ぎて唖然とする」と話題になっています。
いわく「コロワイドが、レインズを買収して5年。未だに挨拶すら出来ない馬鹿が多すぎる」、「生殺与奪の権は、私が握っている」、「さあ、今後どうする。どう生きて行くアホ共よ」・・・。
このツイッター上の拡散に対し、翌日の2月24日、株式会社コロワイドの広報室はPDFによって対応しました。それによると・・。
『当該文はビジネス・商売の基本となる考え方を述べたもので弊社会長の独特の言い回しで書かれている。本来の意図が伝わらずお騒がせした。深くお詫び申し上げます。今後は真摯に対応して参りたい』として、なんと『当該文の全文をここに掲載させて頂きます』とのこと。
⇒ http://www.colowide.co.jp/datafile_new/pr_news_pdf_file_148793383651.pdf
この一連の事態。愚挙というより他に言いようがありません。問題は、このような社内報が発行されてしまったという愚行にあり、権力者によるおごりと横暴がまかり通って、役員以下従業員一同、正邪の判断を抑えられてきた実情が垣間見えます。
目次
株式会社コロワイドとブラックバイトのしゃぶしゃぶ温野菜
コロワイドの生殺与奪発言に対するSNS(ツイッター)の反応は、一言で言えば「ヤバ過ぎて唖然」というものですが、「コロワイド傘下の飲食店には行かないように・・」という内容も多々寄せられています。
今般、ブラック企業ならぬブラックバイトの実情がますますクローズアップされていますが、実にこの「株式会社コロワイド」、かの「しゃぶしゃぶ温野菜事件」と深く関係する企業でもあります。
「しゃぶしゃぶ温野菜事件」とは、しゃぶしゃぶ温野菜北習志野店でアルバイトをしていた男子大学生が、賃金未払い・脅迫・暴力・不当な弁済などを受けたとして、ブラックバイトユニオンの協力を得て告訴、判決に至っている事件ですが、当時、TV・マスコミでも大々的に取り上げられました。
当該事件はTV・マスコミ各社が詳細な取材を敢行して、その実態が次々に明らかになりましたが、脅迫の録音等々、目を覆い耳を塞ぎたくなるような内容です。
しゃぶしゃぶ温野菜・ブラックバイトの実情
しゃぶしゃぶ温野菜の「ブラックバイト裁判」、被告の運営会社DWE Japan社長がマスコミに店名を出さないよう「お願い」
しゃぶしゃぶ温野菜・ブラックバイト訴訟経緯
しゃぶしゃぶ温野菜の”ブラックバイト”問題にレインズインターナショナルがコメント
ブラック企業の構図について
DWEJAPANとは?DWEやジャパンの意味は?ブラック企業だろ?
【拡散希望】しゃぶしゃぶ温野菜 DWE Japan レインズインターナショナル コロワイド
訴えに対して、店舗の運営サイドは、最後まで誠意ある対応がありませんでしたが、結果として、男子大学生に暴行・脅迫を行った店舗の元スタッフが暴行罪・脅迫罪・殺人未遂罪などで千葉県警に逮捕されています。
当時、「しゃぶしゃぶ温野菜北習志野店」をフランチャイズしていたのがDWE Japan(株)で、その本部にあたるのがレインズインターナショナル。男子大学生の訴訟に対する対応は、この2社が不誠実ながら対応・・。「コロワイドが、レインズを買収して5年・・」とはまさに、この、「株式会社レインズインターナショナル」のことを指しています。
しゃぶしゃぶ温野菜北習志野店はすでに閉店していますが、「超ブラックバイト・しゃぶしゃぶ温野菜」の資質がさらなる巨悪に包括かれている・・。このように思えるのは筆者ばかりではないでしょう。
しゃぶしゃぶ温野菜は今?(2017年2月現在)
ブラックバイト・しゃぶしゃぶ温野菜に関係する企業の現状はどうなっているのでしょう。
しゃぶしゃぶ温野菜の現状
しゃぶしゃぶ温野菜は今も元気に?営業中で好評もいただいているようです。
ところが、しゃぶしゃぶ温野菜のホームページを見ると、トップページに会社概要へのリンクがありません。採用情報のページに飛んでみました。するとそこに「会社概要」へのリンクがあり、クリックすると・・「株式会社レインズインターナショナル」でした。以前にフランチャイズしていた「DWE Japan(株)」ではありません。その上位の会社、フランチャイズの本部がレインズインターナショナルです。
で、採用情報を見てみると、そこに「パートナーとは」という表記がありなにやら文章が記されています。
文章は以下の4項目から成り立っています。
- アルバイトではなく”パートナー”
- パートナーに対してどのような想いを持っているのか
- パートナーの気持ち
- 店長からのメッセージ
この内、以下に「店長からのメッセージ」を引用します。
『私は店長になって3年ですが、毎日パートナー(アルバイト)たちに多くの気付きをもらっています。ただお金を稼ぐために働いていたような子が、だんだんそれが二の次になっていくんですよ。お客様に喜んでいただくためにはどうしたらいいのか。パートナー同士がもっともっと楽しく働くためにはどうしたらいいのか。なんてことをどんどん提案してきたり。感動しますね!誰でもそういう素質を持っていると思うんです。パートナーのみんながもっともっと楽しく充実して働ける、学べる環境を作っていきたいですね(引用)』
現在、株式会社レインズインターナショナルの経営(傘下)する「しゃぶしゃぶ温野菜」の、千葉県内のアルバイト募集店舗は18店で、その中に「北習志野店」は存在しません。
しゃぶしゃぶ温野菜
http://www.onyasai.com/
DWE Japan(株)の現状
現在、DWE Japan(株)の店舗(フランチャイズ)は「牛角 ヒューマックス成田店」「牛角 北習志野店」「牛角 勝田台店」の3店舗のみとなっています。
しゃぶしゃぶ温野菜の「し」の字もありません。
DWE Japan(株)のホームページも投げやりです。
しゃぶしゃぶ温野菜事件の元従業員(女性店長)等を逮捕させ、現場を消滅させています。
が、しかし!当該事件の拡散には凄いものがあり、以下で当時の店舗写真も見られます。どうも、被疑者逮捕のギリギリまで営業していたような節があります。
北習志野店の情報と写真(クックドア:トップ和食店検索千葉県船橋市しゃぶしゃぶ温野菜 北習志野店)
株式会社レインズインターナショナルの現状
現在、レインズインターナショナルのブランドは以下のとおりです。
- 炭火焼肉酒家「牛角」
- 居酒家「土間土間」
- 居酒家「かまどか」
- 「ぶっちぎり酒場」
- しゃぶしゃぶ温野菜
- とんかつ神楽坂さくら
「しゃぶしゃぶ温野菜」の営業は順調?なのでしょうか。前記に記しましたが、アルバイト待遇を一新して営業しているようです。
しかし、「レインズインターナショナル」による、過去の従業員対応については、かの「DWE Japan(株)」と同様のものがあり、ネットの記録にもあきらかです。
ウィキペディア(レインズインターナショナル3.2アルバイトの労働事件)より一部引用
2016年6月、千葉県内の店舗でアルバイトをしていた男子大学生が、フランチャイズ「DWE Japan」に対し、殺人未遂罪を含む訴訟を千葉地方裁判所に申し立てた。他、殺害を仄めかし被害男性アルバイトの首を絞める、腕を包丁で刺すなどの行為で千葉県警察に告訴状を提出した[15]。そして、2016年11月28日、その男子大学生に暴行・脅迫を行った店舗の元スタッフが暴行罪・脅迫罪・殺人未遂罪などで千葉県警に逮捕された[16]。
とある。【ウィキペディアより引用】
コロワイドが表出した生殺与奪のおごりと人権・人道
コロワイドの社内報の流出にみる権力者のおごりと慢心は、なぜか、現トランプ政権や北朝鮮の存在を連想させるのですが、皆様はいかがでしょうか。
ツイッター上の拡散による反応では、「ヤバ過ぎて唖然とする」で済みますが、多くの当事者はどうしているのでしょう・・。これから、どうするのでしょう。
「生殺与奪の権は、私が握っている」「さあ、今後どうする」「どう生きて行く アホ共よ」と、ここまで言われても、食べていく為には辞められない社員たちの多く・・。それがわかっているから・・「昼飯時間は、11:30~13:00迄に済ますこと」と最後の一文。
「昼飯時間は、11:30~13:00迄に済ますこと」の一文があまりに強烈過ぎます。
人権・人道のへったくれもありません。表現の領域を外れています。
古今東西、権力を持つ立場の人間による横暴が、戦争の引き金となるだけでなく、無数の民衆を苦しめ続けてきました。この事実は知識人のみならず、多くの人が認識していることだと思います。
知識人いわく、【「20世紀までは経済的な競争の時代」「21世紀は人道的競争の時代へ」】とのこと。
理由はともあれ、戦争は経済的利権を奪う最強の手段。それが今も続いています・・。
エコノミックアニマルという言葉が流行った時期があります。アニマルとは動物、すなわち畜生(ちくしょう)のことです。動物界の生物の本質は「弱い立場のものを見下し、馬鹿にし、食い物にすると共に、自身より強い立場のものを心底恐れる」というもの。つまり、弱肉強食こそ生存の根幹であるということです。
人間の世界でこれがまかり通るとどうなるか。
【正邪の崩壊】あるのみであります。それは秩序の崩壊をまねき、社会の崩壊へと進んでいきます。
権力者によるおごり・横暴・理不尽は断じて粉砕していかないといけません。