2023年2月度の座談会拝読御書は、「日女御前御返事(御本尊相貌抄)」です。
読み:にちにょごぜんごへんじ(ごほんぞんそうみょうしょう)
日女御前御返事、1244ページ pic.twitter.com/y0pg0Z0f5s
— 久遠くおん (@kuonsakura1118) November 26, 2017
この記事では、拝読範囲の研鑽や講義のために、御文の通解や仏法用語及び池田先生の指導などを参照しながら、重要なポイントをおさえてまとめています。
「唯一無二の信こそ仏道修行の要諦」・「自行化他の唱題行で境涯を開こう」「仏法の根本は信をもって源とす」ということを、研鑽によって銘記して参りましょう。
なお、座談会拝読御書は、大百蓮華に掲載されるほかに、観点を変えた解説が「聖教新聞」にも掲載されますので、その掲載日や概要もお知らせしています。
目次
(2023年2月度)座談会御書「日女御前御返事(御本尊相貌抄)」の背景と大意
1月15日
中等部結記念日日女御前の御身の内心に宝塔品ま
します凡夫は見ずといへども釈迦・
多宝・十方の諸仏は御らんあり、
日蓮又此をすいす・あらたうとし・
たうとし
【日女御前御返事】⏬【通解】 pic.twitter.com/Y8zsSp3AJx
— 。*゚❀。*゚❀ yuki ❀。*゚❀。*゚ (@yukichan4353) January 14, 2023
今回拝読する座談会御書「日女御前御返事(御本尊相貌抄)」の概要について述べています。
- 日蓮大聖人が著された時期(年代):建治3年(1277年)8月23日。(御年56歳)
- 本抄を与えられた人物:日女御前へ。
日女御前御返事(御本尊相貌抄)の背景
本抄ご執筆当時の世相は、蒙古襲来(文永の役)の後の混乱期にあって、蒙古の再来を恐怖する騒然とした状況にありました。
そのような中にあっても「日女御前」は純真な信心を貫き、御本尊を頂いたことへの感謝を込めたご供養の品を大聖人にお届けしており、その真心に対する「御返事」が本抄です。
日女御前御返事(御本尊相貌抄)全体の大意
日女御前御返事(御本尊相貌抄)では、唯一無二の御本尊はいったい、どこに「顕れているのか」について述べられています。
まず、法華経28品の中ではどこに顕れているか。それは本門涌出品第15から嘱累品第22までの「八品」に顕れている。
そして、その御本尊は、釈尊滅後2000年の間、正法時代の竜樹・天親も、像法時代の天台・妙楽でも現わせなかった御本尊である。
その御本尊を、日蓮大聖人が、末法時代に入って初めて、「法華弘通のはたじるし」として顕された。
日蓮大聖人は、その御本尊を法華経の虚空会の儀式を用いて顕されており、その「御相貌(姿・様相)」の詳細を述べられる。
そして、その御本尊の本質について、「御本尊とは、十界の衆生全てが妙法の光明に照らされた本有の尊形」であって、故に「未曾有(これまでに無い)大曼荼羅」であるとされています。
故にこの御本尊を供養するものは幸いを招き後生も守護されるとし、その為にも、悪知識に紛動されずに善智識と共に歩むべきとされています。
さらに、その御本尊の本質について、「御本尊はどこか別の場所にあるのではない。妙法を受持して唱える衆生の生命の中にある」と明かされ、つまり、御本尊は「信心の二字」に納まっていると仰せ。
最後に、中国の故事を引かれ、「信」の大切さを強調されます。
日女御前御返事(御本尊相貌抄)の講義と2023年2月度座談会御書の研鑽
今回拝読する座談会御書「日女御前御返事(御本尊相貌抄)」の拝読範囲はーー
- 御書新版:2088ページ8行目~10行目。
- 御書全集:1244ページ14行目~15行目。
日女御前御返事(御本尊相貌抄)の本文(拝読範囲)
「南無妙法蓮華経とばかり唱えて仏になるべきこと、もっとも大切なり。信心の厚薄によるべきなり。(御書新版:2088ページ8行目~10行目より引用)」
日女御前御返事(御本尊相貌抄)の通解(拝読範囲)
南無妙法蓮華経とだけ唱えて、成仏することが最も大切である。 ひとえに信心の厚薄によるのである。 仏法の根本は、信をもって源とする。
日女御前御返事(御本尊相貌抄)の講義とポイント及び解説
「南無妙法蓮華経とばかり唱えて仏になるべきこと」とは、仏という何か別の存在になるのではなく、凡夫の姿そのままで、自行化他の唱題行によって、現実の生活の上に、最高の人間性を開き顕し発揮していく、ということです。
「信心の厚薄によるべきなり」とは、御本尊の功力が私たち一人一人の信心の「強弱」によって決まるということです。
また、大聖人は「仏法は信をもって源とす」と仰せで、信とは「信受」、つまり、教えを信じてどこまで受け入れていけるかが勝負です。
つまり、御本尊根本の信心の強弱ということです。
そして、銘記すべきは、「御本尊根本の信心と実践は、創価学会の出現によって厳然と確立された」という事実です。
御本尊根本ゆえに、創価学会は御本尊の無量の功徳力を引き出し、世界広布も現実のものとなりました。
創価学会という善智識の集まり(創価の庭)で、「自行化他の唱題行」に励み、我が境涯を大きく開きながら、勇気の拡大に挑んで参りましょう!
日女御前御返事(御本尊相貌抄)での池田先生の指導及び所感・感想・決意
日女御前御返事(御本尊相貌抄)に説かれる「信心の二字」について、池田先生は次のように言われています。
「信心」こそ、一切の勝利の源です。
信心は、私たちの自行化他の実践の根幹です。また、人間革命、宿命転換の源泉であり、、魔を破る利剣であり、立正安国・広宣流布の推進力です。これは、いかなる時代になっても変わりません。否、変わってはならない。絶対に失ってはならない創価学会の根本精神です。(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第11巻」より引用)
信心の厚薄とは、また、「自行化他の実践」・「自行化他の唱題行」とは何でしょう?
功徳の現証の現れ方も、信心の厚薄によって違う、とは良く言われます。
この御本尊を唯一無二の御本尊と信じて南無妙法蓮華経と唱えながら、この信心を知らない人に、一緒に同じようにお題目を唱えていきましょうと言い切っていくこと。
このことが自行化他であり、弘教に他なりませんね。
まずは、自身が御本尊を信受して唱題行に勤しむこと。そして、どこまで深く信受するかというのが、信心の厚薄。
故に、深く信受した分、他の人にも、より強く信受しましょうと言い切っていけるということ。
それが、「信」を源とする「自行化他の唱題行」ということではないでしょうか。
(2023年2月度)座談会拝読御書「日女御前御返事」の聖教新聞での紹介
2023年2月度の座談会拝読御書ついては、2023年1月23日付け】の聖教新聞に、紹介記事が掲載されています。
2月度の拝読御書は「日女御前御返事(御本尊相貌抄)」。
本抄は、日蓮大聖人が建治3年(1277年)8月に身延で著され、女性門下の日女御前に送られたお手紙である。
座談会では「南無妙法蓮華経とばかり唱えて仏になるべきこと、もっとも大切なり」(新2088・全1244)等を拝読。自行化他の南無妙法蓮華経の唱題行に励むことが、境涯を大きく開く鍵であることを学ぶ。
引用先:聖教新聞
2023年御書講義「日女御前御返事(御本尊相貌抄)」
なお、以下の動画は「日女御前御返事(御本尊相貌抄)」の【御書講義】となります。