任用試験の教学入門と仏法の研鑽

煩悩即菩提と生死即涅槃 任用試験の教学入門

即身成仏の法理を、別の角度から現したものが「煩悩即菩提(ぼんのうそくぼだい)」 と 「生死即涅槃(しょうじそくねはん)」です。

煩悩即菩提

煩悩におおわれた苦悩の身が、そのまま菩提の智慧に輝く自在の身となる。この法理を「煩悩即菩提」と言います。

苦悩の身の上が、自由自在の身の上になるということです。

生死即涅槃

生死(しょうじ)によってもたらされる苦しみの境涯にある生命も、御本尊を信じて南無妙法蓮華経と唱えていくことで、仏の覚りによって得られる安穏な境涯(涅槃:ねはん)を開き顕していける。この法理を「生死即涅槃」と言います。

苦しみの境涯が、安穏な境涯になるということです。

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煩悩におおわれ、悪業を積み、苦悩にさいなまれている凡夫であっても、自身の内に仏界が具わっているという真実に目覚めれば、仏の覚り(菩提)の智慧を発揮して苦悩から解放され、自在の境地を得ることができるということです。

「煩悩の薪を焼いて菩提の慧火現前するなり(御義口伝 御書710ページ)」とあります。

悩みを避けることなく、信心を根本に煩悩に真っ向から取り組んでいくとき、煩悩を縁として悟りの智慧が現れて、煩悩をコントロールしていけるのです。

煩悩即菩提と生死即涅槃の法理は、妙法の信心に立脚する時、あらゆる苦悩を自身の成長と幸福の因に転じていく積極的な生き方が可能になることを教えています。