任用試験の教学入門と仏法の研鑽

宿命転換 任用試験の教学入門

仏法では、生命は、今世だけのものではなく、過去世・現在世・未来世の三世永遠であると説いています。

今世に原因を見出すことのできない苦難は、過去世において自分が行った行為(宿業:しゅくごう)の結果が今世に現れたものとしてとらえます。すると宿業による苦難は、宿命とあきらめて耐え忍ぶ消極的な生き方しか無いように思えます。しかし、全くそうではないのです。

日蓮大聖人の仏法の宿命転換

日蓮大聖人の仏法は、妙法を受持し、自行化他の実践に励めば、仏界が涌現して、さまざまな悪業を消すことが出来ると説いています。

今世のうちに悪業を転換することができるのが、大聖人の仏法の宿命転換です。そして、その実践の核心となるのが、南無妙法蓮華経のお題目なのです。

あらゆる苦悩・苦難の原因となる「根本的な悪業(あくごう)」こそ、正法に対する不信・謗法(ほうぼう:正法を謗ること)なのです。これを、正法を信じ、守り、弘めていく実践によって、今世のうちに転換していくのが、大聖人の仏法における宿命転換(しゅくめいてんかん)なのです。

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『自身の人間革命と宿命転換を祈り、種々の願いが成就しますよう御祈念申し上げます』とは、勤行の際の御観念文です。信心の個人における目的は、人間革命と宿命転換であり、その功徳と歓喜を弘めていくのが広宣流布の実践に他なりません。