学会活動

【日蓮大聖人御書全集新版】発刊の意義とは?御書根本の理由を池田先生の序文で確認!

2021年11月18日、創価学会第三代会長の池田大作先生監修の下、【日蓮大聖人御書全集 新版】が発売開始となりました。旧版と比べると判型も大きく、厚みも増してお値段は倍以上となっています。

〈出版案内〉
【御書新版】2288ページ、A5判:8,000円(税込み)。
【分冊第1巻】656ページ、B6判:1,200円(税込み)。
新版用御書カバー ブラック :2,530円(税込み)。

出展:日蓮大聖人御書全集 新版 | 聖教ブックストア(創価学会関連書籍の販売サイト)

 

この記事では、池田先生の序文が御書全集の新版に記された意義とは何かについて、創価学会が永遠に「御書根本」であることについて、また、「御書根本」とする理由について、さらには、「御書」は【宝書】であり御書根本の在り方を開くとの仰せについてまとめています。

御書全集新版の下、心新たに、2022年『青年・飛躍の年』を迎えたいと思います。

池田先生の序文が御書全集の新版に記された意義について

2021年11月18日(創価学会創立記念日91周年)の午後に、巣鴨の東京戸田記念講堂で開催された第5回本部幹部会の席上、池田先生のメッセージが紹介されました。

メッセージでは、「3つの書」が紹介され、その一つが、このたびの『日蓮大聖人御書全集 新版』の発刊を記念して記された【教学材宝(財宝)】です。ここで池田先生は以下のように述べられています。

 思えば1952年、立宗700年の大佳節に完成した創価学会版・御書全集の発刊の辞に、戸田城聖先生は「今後の補正に最善の努力を尽さん」と記されました。その恩師の誓いを受け継ぎ、御本仏の御聖誕800年のこの年この秋、従藍而青の俊英たちと実現できたことは、大いなる報恩の誠であります。

出展:聖教新聞:池田先生より

 

このことから、「新版御書の発刊」が恩師・戸田城聖先生の御遺志であることがわかります。

「御書根本」の正道を貫かんがための「宝書」たる「御書」の発刊が、「現在の御書全集(旧版)の発刊後に発見・公開された御書32編を新たに収録」してなされたことは、実に快挙であり、第3第会長の池田先生が序文を記されていることは、先師・恩師に継ぎ、必然的なことであると言えましょう。

創価学会は永遠に「御書根本」であることについて

御書全集新版の序文は池田大作先生が記されています。その冒頭で先生は、現行の御書(旧版)における戸田先生の序文を紹介され、そこで記された「諸法実相抄の一文(御金言)」は、日蓮大聖人の仏法を語り、弘め抜いていくとの宣言であると仰せです。

また、その「諸法実相抄の一文(御金言)」こそは、初代会長・牧口常三郎先生が、獄中で身読され切った御金言であると言われています。

つまり、過酷な獄中生活にあったもなお、それは、大聖人の難に比べれば「九牛の一毛」とされ、尋問に臨んでも、大聖人の仏法の正当性を主張され抜いて殉教されたお姿を紹介されています。

そして、先師・牧口先生は、「御聖訓」どおりに、「師子王の心」で「不惜身命」「死身弘法」の鑑を残すと同時に、創価学会の伝統たる「信心即生活」「仏法即社会」の規範を確立された、とされています。

その殉教の先師の後を継ぎ、第2第会長として学会再建に着手した戸田先生が直ちに着手された事業が「御書全集の刊行(現行旧版)」でした。

以降、創価学会は、この御書を携えて「御書根本」の実践を貫く中、無限の希望と勇気の灯をともし、「立正安国」の実現のため、民衆奉仕、社会貢献、平和創出の信念の人材群を育成し、各界へ澎湃と送り出して来たのです。

日蓮大聖人の御聖訓どうりに、御書根本に進む事こそ、創価学会の根本精神に他なりません。

創価学会が「御書根本」とする理由について

「御書根本」、つまり、「御聖訓のとおりに仏法の実践を貫いていく」事とは、具体的にどういう事でしょうか。

それは「行学の二道をはげみ候べし。行学たえなば仏法はあるべからず。我もいたし、人をも教化候え。行学は信心よりおこるべく候。力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし(諸法実相抄)」との「御聖訓」どおりに「行学の二道」に励むということに他なりません。

御書の研鑽(学)を怠らずに励むと共に、そこに記された実践(行)を貫くということ。なかんずく、勤行・唱題と共に「仏法を語り弘め抜いて」いくということです。「我もいたし、人をも教化」していくことです。そして、肝心な事は、御書の研鑽(学)も実践(行)も信心から発するということです。

日蓮大聖人の仏法をまず信じ、御書を学び、御書のとおりに実践する、という事は、御書に仰せのとおりに、勤行・唱題に励みつつ、仏法の素晴らしさを語りぬいていくこと。「行学の二道」を邁進することです。

「行学の二道」の邁進には、確信を持った勤行・唱題の実践で生命力を高め、「師子王の心」を沸き出すことが必要です。そして、その「師子王の心」が「不惜身命」「死身弘法」の実践を可能にします。

そして「不惜身命」「死身弘法」の実践がもたらすものこそ、自他共に、「人間革命」と「宿命転換」の無限の希望と勇気の灯がともされるということです。池田先生は序文に於いて、この事をさらに具体的に以下のように記されています。

 御書根本なるゆえに、いかなる三障四魔、三類の強敵にも屈せず、「賢者はよろこび」と、前進を止めない。
 御書根本なるゆえに、「桜梅桃李」の多様性を尊重し、互いに仏の如く敬いながら、「異体同心」の団結で万事を成ずる。
 御書根本なるゆえに、「生命の尊厳と平等」「民衆の幸福と安穏」そして「地球社会の平和と共生」へ、限りない価値創造の大光を放ちゆくのだ。

出展:聖教新聞:聖教ニュース

 

以上「御書根本」の実践がもたらす大聖人の仏法のあるべき姿であり、「御書根本」とすべき理由ということになります。

「御書」は【宝書】であり御書根本の在り方を開く

池田先生は御書全集新版の序文で「御書」の存在を「常楽我浄の活路開く宝書」とされ、以下のように述べられています。

 御書は「希望と正義の経典」であり、「民衆の幸福の聖典」である。
 御書は「師弟の誓いの経典」であり、「青年の勝利の聖典」である。
 御書は「智慧と勇気の経典」であり、「地球民族の平和の聖典」である。
 御書を開けば、民衆を苦しめる一切の魔性を打ち破りゆく師子吼が轟いてくる。
 御書を繙けば、正しき人生を求める若人を包み導く、師の大慈悲の心音が伝わってくる。
 御書を拝せば、人類の生命が具えている宇宙大の可能性への自覚と信頼が込み上げてくる。
 一人の人間が、どれほど強く深く偉大になれるか。
 生命と生命は、どれほど温かく美しく結び合えるか。
 社会も国土も、どれほど賢く豊かに栄えさせていけるか。

出展:聖教新聞:聖教ニュースより

 

関連資料:【日蓮大聖人御書全集新版】発刊の意義とは?

当記事の作成にあたり参照した資料は以下のとおりです。