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不軽菩薩|青年教学3級(初級)法華経の法理から

青年部教学試験3級と教学部初級試験の特集

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不軽菩薩(ふきょうぼさつ)の実践を体得することが仏法の目的です。以下、青年教学3級試験(初級試験)の出題範囲である「不軽菩薩」について要点をまとめています。また、文末には、関連する練習問題と解答を掲載しています。

不軽菩薩の「人の振る舞い」の体得が仏法の目的

不軽菩薩は釈尊の過去世での修行の姿の1つ。あらゆる人に仏性があり、菩薩の修行をすれば皆成仏できるとし、「二十四文字の法華経」を説いて、自身を迫害する人も含めあらゆる人々を礼拝しつづけた(礼拝行)。

二十四文字の法華経とは、常不軽菩薩品第20にある「我深敬汝等・不敢軽慢・所以者何・汝等皆行菩薩道・当得作仏」のこと。通解は、「我は深く汝等を敬い、敢えて軽慢せず。所以は何ん、汝等は皆菩薩の道を行じて、当に作仏することを得べければなり(法華経557P通解)」

不軽菩薩の実践には、万人内在の仏性を敬うという法華経の思想が端的に示されている。

慢心の人々から石を投げられ等の迫害にあってもなお、礼拝行を貫いた不軽菩薩。争いの時代「悪世末法」では、自他の仏性を信じて人を敬うという、人間として最高の「人の振る舞い」こそが肝要。

日蓮大聖人は、「人の振る舞い」について、「一代の肝心は法華経・法華経の修行の肝心は不軽品にて候なり、不軽菩薩の人を敬いしは・いかなる事ぞ教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ、穴賢・穴賢、賢きを人と云いはかなきを畜といふ(御書:崇峻天皇御書 1,174P)」と仰せ。

自他の仏性を信じて、「人の振る舞い」を体得していくことが仏法の目的である。

「不軽菩薩」についての練習問題

【問1】『不軽菩薩はあらゆる人に仏性があり、菩薩の修行をすれば皆成仏できるとし、「【 A 】の法華経」を説いて礼拝行を続けた』、の文の【A】の言葉は何か?

【問2】不軽菩薩の振る舞いが説かれているのは法華経の何と言う「品」か?

【問3】「一代の肝心は法華経・法華経の修行の肝心は不軽品にて候なり、不軽菩薩の人を敬いしは・いかなる事ぞ教主釈尊の【 B 】は人の振舞にて候けるぞ、穴賢・穴賢、賢きを人と云いはかなきを畜といふ(御書:崇峻天皇御書 1,174P)」、の御文の【 B 】に入る言葉は何か?

【問4】不軽菩薩はある人の過去世での修行の姿の1つです。ある人とは誰か?

<練習問題の解答>

問1:二十四文字
問2:常不軽菩薩品第20
問3:出世の本懐
問4:釈尊

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