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エクセル(excel)名刺サイズでの作り方と分割(区切る)方法について

マイクロソフトのエクセル(excel)を使って名刺を作ろうとお考えの方も多いのでは?

印刷機器も性能・精度の高いものが多くなり、これに対応した印刷用の用紙も良いものが出回る昨今です。

ビジネスで使い慣れた「エクセル(excel)」を活用して名刺作成に臨めば、実用性のある名刺が、より身近になるかと思います。

ただ、エクセルでの名刺作りでは、効率の良い作り方や、A4用紙に複数枚作る上での分割(区切る)方法なども問題になってきます。

この記事では、こういった問題を解決する方法を述べています。

最後までご覧いただけると嬉しいです。

エクセル(excel)を使って名刺を作りたい!どうしたら良いか?

マイクロソフトのエクセルは、これまでもこれからもビジネスには欠かせない必携ツールである。と言った位置付けは今後も変わらないかと思います。

あえて言えば、各種の似たようなツールも出ているので、「マイクロソフトのエクセル」は・・ではなく「表計算ソフト」の位置づけは、ということになるかもしれません。

しかし、ここでは「マイクロソフトのエクセル」を使った名刺の作り方に特化して話を進めて参ります。

まず、どうして?エクセルを使って名刺を作ろうと思ったか?ですが、エクセルと言えば多くの「セル(四角い区切り)」があって、このサイズを調整すれば「直ぐ出来そう!」という発想からではないかと思います。

そのとおりであった場合、「名刺の体裁」が整っているものが作れて印刷できればOK!というのであれば問題ありませんが、規格のサイズでビジネス上でも通用する名刺を作り印刷する、ということになるとそうもいきません。

エクセルを使っての「規格サイズ」かつ「推奨の見栄え」をクリアした名刺作りはけっこう大変、ということです。

ということで、以降、エクセルを使った「きちんとした名刺作り」について述べて参ります。

名刺を印刷するにあたり、推奨されている画像解像度は350dpiです。一般的な名刺4号は2.16inch(55㎜)×3.58inch(91㎜)なので、必要な画素数は以下のようになります。

2.16inch×350dpi=756px
3.58inch×350dpi=1,253px
756px×1,253px=947,268px

つまり、名刺4号のサイズをきれいに印刷するためには、947,268画素が必要ということになります。

引用先:名刺作成専門のデザイン名刺.net

文字が横並びの名刺の場合の日本における正規の規格(サイズ)は、

  • 幅:9.1センチ(91mm)。
  • 高さ:5.5センチ(55mm)。

ですが、これに、「推奨されている画像解像度の350dpi」を満たした文字や画像(写真)を作っていかないと「きちんとした名刺」にはならない、ということです。

ここで、エクセルの「セル制御」の機能を見てみたいと思います。

「標準モード」では、行と列の高さと幅をエクセル独自の数字(文字数・ポイント)で制御することが出来ます。

「レイアウトモード」では、「行と列の制御」を「cm(センチメートル)」単位で行えます。

さらには、高さ・幅共に、「ピクセル」表示で見る(確認する)ことも可能です。

これだけの機能があれば、名刺作成の際の「サイズ調整」は問題無いと思われます。

しかし、本来の「ピクセル」は、解像度を決めた場合に必要となる数値なわけで、エクセルが表示する「ピクセル」は、厳密に言えば違います。

なので、この辺の問題をどうクリアするかが課題となります。

そしてさらに、現実問題として、エクセルの機能からして可能な、名刺サイズとしての【セルの制御(大きさ調整)】ですが・・

  • 幅:9.1センチ(91mm)。
  • 高さ:5.5センチ(55mm)。

と指定したとしても、これを印刷してみた場合の実寸は、若干「これと喰い違います」。

※ エクセルもバーションアップを重ね、セルサイズでの表示と印刷サイズにブレが少なくなってきました。作成・印刷の繰り返しで、「縦・横(高さ・幅)」についてのマッチングは可能ですが、ちょっと大変かもです。

ではどうしたら良いのか?その対策について、述べて参ります。

エクセル(excel)名刺サイズでの作り方と分割(区切る)方法について

前項で述べた問題点を一応念頭に入れておいていただいて、以降、ご覧ください。(以下のツイッター画像は、「名刺作成の為のエクセルのテンプレート(イメージ)」です)

名刺作成の為の「エクセルのテンプレート」を配布していて、ダウンロードが可能なサイトが存在します。

これを元に社名・氏名などの必要項目を入力すれば、A4サイズ1枚に10枚の名刺を作成して印刷することができます。

【名刺用エクセルのテンプレートのダウンロード先】

名刺テンプレート – 無料ダウンロードはExcelフリーソフト館

名刺のテンプレート・フォーマット・雛形

上記のテンプレ―トで名刺を作成すれば、必要項目の入力のみで、一応の名刺が作れる他、A4サイズ1枚の中での、各名刺の分割方法や「区切る」やり方も参考になるかと。

また、このテンプレートを参考に、独自に「名刺用のエクセルテンプレート」を作成することも可能ですね。

しかし、厳密に言いますと、このテンプレートを使って印刷しても・・

幅:9.1センチ(91mm)。

高さ:5.5センチ(55mm)。

のサイズでは印刷されず、若干小さ目(縦・横共に数ミリ小さい)になってしまいます。

ここで、ちょっと寄り道ですが、エクセル(excel)の新規設定で「名刺サイズのバレンタインカード」を呼び出すことも可能ですが、これも、正規サイズでは印刷されません・・。

結論から申し上げます。

エクセルを使い、「セルの組み合わせ」から作成した「名刺のテンプレート」では、ピクセル単位(あるいは「cm:センチ」指定)で名刺サイズが規格どおりに指定がされていても、正確な「名刺サイズ」での印刷は困難です。

では、どうするか。その概要を述べます。

  1. 縦・横が名刺サイズになるようにエクセルでセルを1つ作る。
  2. 上記セルをエクセル上の大きさの見本とする。
  3. この見本に合わせた【テキストボックス】あるいは【画像】を用意(作成)する。
  4. 作成した「テキストボックスなど」をコピー&ペーストして。A4サイズ内に配置する。

要するに、エクセルの「セル」に依存せず、画像処理によって名刺を作るということです。

「セル」のサイズに合わせて作った「テキストボックス」や「画像」は、エクセルのシート上では、当然「同じ大きさ」ですが、印刷プレビューでは、【セルのサイズの方が小さい】です。

いかがでしょう・・。

自身の経験からで恐縮ですが、マイクロソフトのエクセル(excel)は、データの処理と加工には向いていますが、印刷精度を視野にした「名刺」などの印刷物作成には向いていない気がします。

同じマイクロソフトのアプリケーションである、「ワード」や「パワーポイント」の方が「名刺向き」ではないかと。

【名刺作成】印刷精度を求めるならワードやパワーポイントがおすすめ

「マイクロソフトOffice」の「名刺を作ろう」という紹介記事がありました。

Office のテンプレートを使えば、簡単な操作であなただけの名刺が作れます。

PowerPoint や Word のテンプレートを使って、写真を入れ変えたり、文字を差し換えたり、お好みの色に変更したり。

楽しみながらあなたらしいオリジナル名刺を作ってみませんか?

引用先:Microsoft Office

 

簡単な作り方の紹介では、結局のところ、図形や画像からの名刺作成となっています。そして、「PowerPoint や Word のテンプレート」を例に挙げています。エクセル(excel)の名称は見当たりません。

また「ラクスル」が、無料の「名刺の印刷テンプレート」を配布しています。

対応するアプリケーションは以下です。

  • イラストレーター
  • ワード
  • パワーポイント

ここにも、エクセル(excel)はありませんね。

こちら:ネット印刷のラクスル

 

印刷サイズと見た目(画像など)を重視するのであれば、やはり、エクセル(excel)には限界があるのではないかと思います。

ただ、これまで述べて来たことをご参考に「作成⇔印刷」のフィードバックを繰り返してお気に入りの「正規の名刺」を作成することは可能だと思います。

ただ、バージョンアップなどへの対応に関しては不明です。

以上となります。