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都議選2017に小池百合子写真集と都民ファーストへの風|情勢と予想

東京都都議会議員選挙2017の告示を1週間後に控える最中、現・小池都知事がモデルとなった『小池百合子写真集 YURiKO KOiKE 1992-2017(撮影:鴨志田孝一)』が双葉社より発売となりました。

楽天ブックスの「写真集・タレント」部門週間ランキングでは「2位」という売れ行き(2017-06-19現在)です。アマゾン(amazon)からもリリースされており、小池百合子写真集の値段(価格)は「2,181円(税込)」。

小池都知事が正式に代表となった「都民ファーストの会」。この勢力の出現が都議選の勢力マップと情勢に大きな影響を与えていることは周知のとおりであり、政治の世界では稀な、写真集の発刊は、さらにそれを加速するものでありましょう。

この記事では、その都議選2017の情勢と実態を信頼性ある予測を引用しつつ述べています。

都議選2017の情勢と信頼性の高い予測

小池百合子写真集 yuriko koike

小池百合子写真集 YURiKO KOiKE 1992-2017 [ 鴨志田孝一 ]

米国・トランプ大統領の当選を予測・的中させた、日本でも数少ない学者の一人に「渡瀬 裕哉」氏という人がいます。彼が、今回の「都議選2017」の情勢について語っている内容を要約すると以下のようになります。

都議会の選挙は中選挙区が多く、1選挙区から複数の当選者が出る。一部の強い議員は必ず当選し、それ以外は無党派層(浮動票)の時の風頼み。これまでの都議選挙でも、その時人気の政党が無党派層によって当選し、入れ替わりが顕著である。

本来、都議会各政党の「重鎮たち(選挙に強い【政党執行部】の議員たち)」は、過半数維持のために「自党のイメージ」を大切にする必要がある。ところが、自分が必ず当選する重鎮たちにとって、党全体のイメージ戦略への取り組みは苦手。のみならず、無党派層に人気な自党の若手がいれば、それを上回りたいという心理が働き、結果、自身の選挙活動に終始して選挙戦を終える。

こういった状況の中、小池都知事率いる「都民ファーストの会」出現があった。都民ファーストはブームであり、現在人気の風が吹く陣営。大きなスキャンダルさえ無ければ、議席数を相当伸ばすものと予想される。

しかし、都民ファーストの具体的同行は未だ不明瞭であり、ブランドイメージを維持することは難しいのではないか。

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都議選2017の情勢と無党派層(浮動票)の投票について

都議選2017のタイミングでリリースされる「小池百合子写真集」の存在が、都民ファーストへの風をさらにあおる結果となることは確かです。

投票日まじかまで、投票先の政党・議員を決めかねる方々が無党派層と言われます。投票権は自身の権利であり、無党派層の増加は、求心力を低下させた各政党の責任に帰する問題かもしれません。

ただ、「このままではブランドイメージを維持することは難しい」とされる「都民ファーストの会」への支持を、もし、風に吹かれるままに実行しての政治参加であれば、筆者はそれに、少なからず疑問を呈したい思いです。

トランプ大統領への支持層のように、自身の生活最優先での支持があり、より良い政治へ向けての支持もあります。

かたや、「衣食足りて礼節を知る」との格言の如く、日々の生活に汲々として、選挙どころではない人々もいらっしゃるのが現実。

まずは、このような人々を減らす政治への支持、そして、有望な若手層への支持。これこそ、現状を見るにつけ、あってしかるべき選挙権行使のあり方ではないかと思います。