白馬が白鳥を見て喜びいななけば、国は栄え、命は輝いた——。
大聖人様が『曽谷殿御返事』で引かれた輪陀王の故事は、現代を生きる私たちに「題目の功力」の本質を鮮やかに教えてくれます。
朗々たる唱題の声こそが、諸天善神を呼び覚まし、一切衆生の大生命力を蘇らせ、国土を安穏にする力となるのです。
白馬は 日蓮なり・白鳥は我らが一門なり・白馬のなくは我等が南無妙法蓮華経のこえなり
白馬とは日蓮大聖人であり、白鳥は門下であり、その鳴き声とは南無妙法蓮華経である。
-曾谷殿御返事(輪陀王御書)-
白馬が駆けるような題目を唱えながら、社会に勇気と励ましを送り続けよう! pic.twitter.com/iGJyackYzh
— Happy Earth (@HappyEarth1118) February 4, 2019
現代の閉塞感を打ち破る題目の力
今日、私たちは複雑化する社会の閉塞感や、個人のさまざまな悩み・不安に直面しています。経済的な不安定さ、人間関係の希薄化、健康の問題、そして将来への漠然とした不安…。こうした時代だからこそ、大聖人様が示された「題目の功力」が、希望の光として輝きます。
南無妙法蓮華経の唱題は、単なる精神的な癒しではありません。宇宙の根本法則に根ざした、生命を根本から活性化し、周囲の環境をも変革する無限の力なのです。この記事では、『曽谷殿御返事』に説かれる輪陀王の故事を通じて、その力を深く学んでまいります。
輪陀王の故事とは〜白馬と白鳥の不思議な絆
過去に輪陀王という賢王がいました。この王は白馬のいななき声を「食物」とし、それを聞くことで身心が安穏になり、威光勢力を増して国を治めていました。
白馬は白鳥を見てこそいななく性質の馬でした。そこで王は多くの白鳥を集め、白馬を飼育していました。その結果、王自身が安穏であるだけでなく、百官万乗も栄え、天下は風雨順調、他国も服従する繁栄した時代が続きました。
しかし、ある時、千万の白鳥が一時に去ってしまいました。すると白馬もいななくことをやめ、王の身心は衰え、国は乱れ、飢饉・疫病が蔓延し、他国からの侵略の危機に陥りました。
白馬のいななきが国を繁栄させた理由
危機に直面した輪陀王は、仏神に祈ることを決意します。国には外道の教えがはびこっていましたが、外道の祈りでは白鳥は現れませんでした。
そこで仏教に依り、馬鳴菩薩が三世十方の仏に祈請したところ、たちまち白鳥が現れ、白馬は白鳥を見て喜びいななきました。一声聞くだけで王の色つやは回復し、千の白鳥・千の白馬が集うと、王の力は百千万倍となり、国は再び栄えました。
この故事は、信心の力がいかに環境を転換するかを鮮やかに示しています。
題目の声が諸天善神を動かす
大聖人様はこの故事を引いて、明確に教えてくださっています。
「白馬とは日蓮なり。白鳥は我らが一門なり。白馬のなくは我らが南無妙法蓮華経のこえなり。この声をきかせ給う梵天・帝釈・日月・四天等、いかでか色をましひかりをさかんになし給わざるべき、いかでか我らを守護し給わざるべき」(『曽谷殿御返事』)
私たちの朗々たる唱題の声が、白馬のいななきに相当します。この純粋で力強い題目の響きが、諸天善神を活性化し、守護の力を発揮させるのです。信心の強弱によって、諸天の働きも決まります。
池田先生が示された「題目の功力」の凄さ
池田先生は『随筆 希望の大道』の中で、題目の実践について力強く指導されています。
「生き生きとした勤行・唱題から一切を始める」と強調し、「弱々しい声では魔は断ち切れない」「題目はいかなる魔も打ち破る最強無敵の利剣」とお示しです。
先生の指導は、私たちがただ唱題するだけでなく、朗々と、生命の喜びを込めて唱えることの重要性を教えてくれます。題目は一切衆生の仏性を呼び覚まし、自身の生命を輝かせ、周囲を照らす力を持っています。
朗々と唱題するための実践ポイント
- 朝夕の勤行を大切にし、御本尊様の前で姿勢を正し、声を張って唱える。
- 一文字一文字に意味を込め、題目の響きを体全体で感じる。
- たとえ声が出しにくい時も、心で朗々と唱え、徐々に声を出す練習をする。
- 青年部として、自身の使命を自覚し、題目を「師子吼」として唱える決意を持つ。
日常の些細な出来事の中でも「題目だ」と唱え、信心を生活の中心に据えることが大切です。
闇の時代こそ、題目の師子吼を
現代はまさに「白鳥が去った」ような混迷の時代と言えるかもしれません。しかし、馬鳴菩薩のように、法華経の精神で祈り、題目を唱え抜く時、必ず諸天は集い、白馬は喜びいななきます。
一人ひとりの朗々たる唱題が、家庭に、地域に、国土に、世界に希望の波動を広げていきます。今こそ、題目の力で新たな繁栄の時代を切り開く時です。
大聖人様の御書に学び、池田先生の指導を胸に、今日も朗々と題目を唱えましょう。一人ひとりの題目が、希望の大道を確実に開いていくのです。
※本記事は創価学会の公式見解に基づき執筆しています。
引用:池田大作『随筆 希望の大道』

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