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御本尊の意義|青年教学3級(初級)・御本尊と受持即観心

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「御本尊の意義」は、青年教学3級試験(教学部初級試験)の出題範囲ですが、多岐にわたり難解な点もあります。この記事では、極力わかり易く要点をまとめると共に、文末に同出題範囲の練習問題と解答を掲載しています。

本尊とは、信仰の根本対象。
本尊とは、信仰の在り方を決定づける根幹。
本尊の意味は、根本として尊敬(尊崇)するもの。

私たちは、『日蓮大聖人が顕された南無妙法蓮華経の御本尊』を信仰の根本として拝している。日々の勤行(読経)での御観念文に「法華経の肝心・南無妙法蓮華経の御本尊に南無し、報恩感謝申し上げます」とある。

仏種(ぶっしゅ)とは 万人成仏の根源の法

釈尊は、宇宙と生命を貫く【根源の法】を覚知して仏になった。
そして、釈尊は、「あらゆる仏たち」も、その「根源の法=妙法」を覚って成仏すると明かしている。

では、「根源の法=妙法」の実体とは何であるのか?
日蓮大聖人は、「根源の法=妙法」の実体を「直ちに、南無妙法蓮華経」と説き顕された。

  • 南無妙法蓮華経は、【★ 万人成仏の「根源の法」】そのもの
  • 南無妙法蓮華経は、根源の法であると共に、根源の法の【名前】

万人成仏の「根源の法」である【南無妙法蓮華経=妙法】は、仏の境涯を開き顕す【根本原因】であるので【仏種:成仏の種子】という。

南無妙法蓮華経は「成仏の種子」。

仏界とは 万人に具わる仏の境涯

仏種である妙法(=南無妙法蓮華経)は、あらゆる衆生に【仏性(仏としての本性)】【仏界(仏の生命境涯)】として「本来的」に具わっている。

  • 仏界もまた、南無妙法蓮華経そのもの。
  • 南無妙法蓮華経は、仏界であると共に、仏界の【名前】。

御本尊を信じて南無妙法蓮華経と唱えれば、自分自身の仏界が呼び起こされるだけでなく、宇宙の万物の仏界もまた呼び起こされる。このことを、日蓮大聖人は「法華初心成仏抄」で、次のように仰せになっている。

「我が己心の妙法蓮華経を本尊とあがめ奉りて我が己心中の仏性・南無妙法蓮華経とよびよばれて顕れ給う処を仏とは云うなり、譬えば籠の中の鳥なけば空とぶ鳥のよばれて集まるが如し、空とぶ鳥の集まれば籠の中の鳥も出でんとするが如し口に妙法をよび奉れば我が身の仏性もよばれて必ず顕れ給ふ(御書:法華初心成仏抄 557ページ6行目から9行目より)」

詳しくはこちら⇒ 8月度座談会御書 法華初心成仏抄の講義

御本尊は「日蓮がたましい」

日蓮大聖人は、御本尊について次のように仰せになっている。

「日蓮がたましひをすみにそめながして・かきて候ぞ信じさせ給へ、仏の御意は法華経なり日蓮が・たましひはに・すぎたるはなし(御書:経王殿御返事1,124ページより)」

詳しくはこちら⇒ 経王殿御返事 |3月度座談会御書の講義

釈尊は、宇宙と生命を貫く【根源の法】を覚知して仏になると共に、あらゆる仏たちも、根源の法を覚って成仏すると明かしており、その根源の法はまた、万人成仏の法であった。しかし、この万人成仏の法の存在は「法華経」の根底に指し示されているが明らかにされていなかった。

自身に具わる仏界の生命を覚知された日蓮大聖人は、その仏界の生命を「南無妙法蓮華経」であると説き示され、御本尊として顕された

御本尊は、妙法(南無妙法蓮華経)を覚知して、開き顕し体得された、【日蓮大聖人の仏の生命境涯】を顕されたものなので「日蓮がたましい」と仰せ。

成仏の根本法(南無妙法蓮華経)をご自身の身の上に開き顕し、説き示された日蓮大聖人こそ末法のご本仏。

御本尊は自身の仏界を現実に映し出す「明鏡(めいきょう)」

御本尊は、凡夫の私たちが目指すべき仏の生命境涯を顕されたもの。

御本尊は、現実に成仏していく仏法実践のために具体的に確立されたもの。

御本尊を根本として尊敬し拝していく時、私たち自身の具わる仏界を見ることになる。

故に、御本尊は、凡夫である私たち自身の仏界を現実に映し出す「明鏡」。

虚空会の付嘱の儀式を用いた御本尊

日蓮大聖人は、南無妙法蓮華経の御本尊を漫荼羅として顕すにあたり、法華経に説かれる「虚空会の儀式」を用いた。

虚空会の儀式の核心となるのは付嘱であり、久遠の仏であるという本地を明かした釈尊が、久遠の弟子である地涌の菩薩を呼び出して、釈尊自身の滅後の悪世に法華経を広めて人々を救い導くことを託すことにあった。

南無妙法蓮華経の御本尊は十界具足の漫荼羅

仏が覚った場、法を説く集いを、古代インドのことばで「マンダラ」いう。漢字では「漫荼羅(まんだら)」と書く。

漫荼羅の御本尊は虚空会の儀式を用いて顕され、十界の衆生の代表が全て認められている。

つまり、南無妙法蓮華経の御本尊は、私たちの生命に十界、すなわち森羅万象が欠けることなく円満に具わっていること(これを「輪円具足:りんえんぐそく」という)と、十界の優れた特性が集まっていること(これを「功徳聚:くどくじゅ」という)を示している。

十界互具の法理から、仏の境地には元から十界の全てが具わり、十界本来の優れた特性を発揮している様が御本尊には示されている。ゆえに、御本尊を信じ、根本として生きる時、優れたあらゆる特性を自在に発揮していくことができる。

南無妙法蓮華経の御本尊は十界具足の漫荼羅である。

南無妙法蓮華経の御本尊は事の一念三千と拝する

天台大師が「摩訶止観」で説いた一念三千の法門は、万人成仏の原理を実践のために体系化しているが、成仏の可能性を理論的に明かしたもので、理の一念三千ともいわれる。

成仏の根源の法を覚知された日蓮大聖人は、妙法弘通による難を慈悲で忍び、御自身の凡夫の身の上に、成仏の姿と振る舞いを事実の上で示された

南無妙法蓮偈経の御本尊は、日蓮大聖人の凡夫の身に開かれた仏の境涯を顕されたものであるので、【事の一念三千】と拝する。

南無妙法蓮華経の御本尊は法華弘通(ほっけぐづう)のはたじるし

「竜樹天親等・天台妙楽等だにも顕し給はざる大曼荼羅を・末法二百余年の比はじめて【法華弘通のはたじるし】として顕し奉るなり(御書:日女御前御返事(御本尊相貌抄)1,243ページ)」、と日蓮大聖人は仰せ。

「旗じるし」 とは、集団が目的達成のために自己の存在を外に示し士気を鼓舞するために掲げるもの、という意味。

法華経の虚空会の儀式では、釈尊滅後の悪世末法での弘通が地涌の菩薩に託されるが、御本尊にはその意義も示されている。

▲要点まとめは以上▲

御本尊の意義の練習問題

【問1】本尊の意味は、根本として【 A 】するもののことを言う。【A】に入る言葉は何か?

【問2】「万人成仏の根源の法である南無妙法蓮華経は、仏の境涯を開き顕す【根本原因】であるので【 B 】という」、の文の【B】に入る言葉は何か?

【問3】「御本尊を信じて南無妙法蓮華経と唱えれば、自分自身の【 C 】が呼び起こされるだけでなく、宇宙の万物の【 C 】もまた呼び起こされる」、の文の【C】に入る言葉は何か?

【問4】「日蓮が【 D 】をすみにそめながして・かきて候ぞ信じさせ給へ、仏の御意は法華経なり日蓮が・たましひは南無妙法蓮華経に・すぎたるはなし(御書:経王殿御返事1,124ページより)」、の御文の【D】にはいる言葉は何か?

【問5】『御本尊は自身の仏界を現実に映し出す「【 E 】」である』、の文の【E】に入る言葉は何か?

【問6】日蓮大聖人は、南無妙法蓮華経の御本尊を漫荼羅として顕すにあたり、法華経に説かれる「ある儀式」を用いている。ある儀式とは何か?

【問7】「十界互具の法理から、仏の境地には元から十界の全てが具わり、十界本来の優れた特性を発揮している様が御本尊には示されている。ゆえに、南無妙法蓮華経の御本尊は十界【 F 】の漫荼羅である」、の文の【F】に入る言葉は何か?

【問8】『成仏の根源の法を覚知された日蓮大聖人は、妙法弘通による難を慈悲で忍び、御自身の凡夫の身の上に、成仏の姿と振る舞いを事実の上で示され、その仏の境涯を御本尊に顕された。ゆえに、南無妙法蓮偈経の御本尊は、「【 G 】の一念三千」と拝する』、の文の【G】に入る言葉は何か?

【問9】「竜樹天親等・天台妙楽等だにも顕し給はざる大曼荼羅を・末法二百余年の比はじめて法華弘通の【H】として顕し奉るなり(御書1,243ページ)」、の御文の【H】に入る言葉は何か?

<練習問題の解答>

問1:尊敬
問2:仏種
問3:仏界
問4:たましひ(たましい)
問5:明鏡(めいきょう)
問6:虚空会の儀式
問7:具足(ぐそく)
問8:事
問9:はたじるし

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