戌年のことわざや格言・運勢と2018年の新年の挨拶 例文

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2018年(平成30年)は十二支でいえば『戌年(いぬどし)』にあたります。このことから、2018年の新年の挨拶では、戌(動物では犬)にちなんだ話題がテーマに取り上げられることになります。2017年の年末に準備する年賀状では、戌年のテンプレートやイラストの需要が高まり、新年会や新年の朝礼での挨拶では、戌年のことわざや格言を取り入れようという動きが活発化します。

今年の干支は「戌」、という言われ方がされますが、正しくは「今年の十二支は戌」であり、干支は「戊戌(つちのえいぬ)」となります。単に戌と言うより、「戊戌」の方が、そこに含まれる意味が深いものと感じられるのではないでしょうか。実に干支(えと)とは、「十干」と「十二支」という2つの考え方が一つになった思想で、この思想(考え方)を『干支(えと)』と申します。

この記事では、2018年の戌年の様々な挨拶・スピーチに臨むにあたり、干支とは何か、また、そこから導かれる「2018年・戊戌(つちのえいぬ)」年の世の中の運勢について。さらに、「戌(犬)」にまつわる格言や四文字熟語などの新年の挨拶の例文として使える事柄についても触れています。

一歩踏み込んだ「干支」の考え方からもなんらかのスピーチネタを拾えるかもしれません。

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2018年・戌年の運勢を「干支(えと)」を読み解いて|新年の挨拶 ネタ

干支のなんたるかについて、できるだけ平易に説明し、その後に「今年の干支」が意味するところを解説して参ります。

『干支(えと)』とは、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)を組み合わせた60(年)を周期とする数字をあらわす語句で、暦(こよみ)だけでなく時間や方位などにも用いられています。

まずは、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)について見てみましょう。

十干(じっかん)とは

十干とは、皆さんも一度は目にしたことがある、甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)の10の文字を指します。そして、この十干は「陰陽五行(おんようごぎょう)」という考え方から生まれています。

陰陽五行の基本的な考え方は、木(もく)・火(か)・土(土)・金(ごん)・水(すい)という意味のある五行(ごぎょう)のそれぞれに「陽」と「陰」を配したものです。

五行の陰陽配置の「よみ」と十干(じっかん)の関係は以下のとおりです。

五行に陰陽を配置すると 「よみ」は   「十干」は
木の陽(陽=え/「え」は「兄」) きのえ
木の陰(陰=と/「と」は「弟」 きのと
火の陽(陽=え/「え」は「兄」) ひのえ
火の陰(陰=と/「と」は「弟」) ひのと
土の陽(陽=え/「え」は「兄」) つちのえ
土の陰(陰=と/「と」は「弟」) つちのと
金の陽(陽=え/「え」は「兄」) かのえ
金の陰(陰=と/「と」は「弟」) かのと
水の陽(陽=え/「え」は「兄」) みずのえ
水の陰(陰=と/「と」は「弟」) みずのと

そして、十干のそれぞれには、以下のような意味・本義があります。

十干 音読み 訓読み 意味と本義
こう きのえ 木の兄:草木の芽生え、鱗芽のかいわれの象意
おつ きのと 木の弟:陽気のまだ伸びない、かがまっているところ
へい ひのえ 火の兄:陽気の発揚
てい ひのと 火の弟:陽気の充溢
つちのえ 土の兄:「茂」に通じ、陽気による分化繁栄
つちのと 土の弟:「紀」に通じ、分散を防ぐ統制作用
こう かのえ 金の兄:結実、形成、陰化の段階
しん かのと 金の弟:陰による統制の強化
じん みずのえ 水の兄:「妊」に通じ、陽気を下に姙む意
みずのと 「揆」に同じく生命のない残物を清算して地ならしを行い、
新たな生長を行う待機の状態

十二支(じゅうにし)

十二支とは、動物を連想する、『子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)』の12の文字のことです。

十二支それぞれの本義は以下のとおりです。

十二支 よみ 本義
「孳」で、陽気が色々に発現しようとする動き
うし 「紐」で、生命エネルギーの様々な結合
とら 「演」で、形をとっての発生
同音「冒」に通じ、開発の意
たつ 「震」、同音「申」に同じ、生の活動
「已」に通じ、陽盛の極、漸く陰に移ろうとする所
うま 「忤(さからう)」に通じ、上昇する陰と下退する陽との抵触
ひつじ 「昧」で、陰気の支配
さる 陰気の支配
とり 酒熟して気の漏れる象。陰気の熟する所
いぬ 同音「恤」であり、「滅」である。統一退蔵。
「核」で、生命の完全な収蔵含蓄

さらに、十二支にも「陰陽五行」があてはまります。陰陽五行を配した十二支の一覧は以下のとおりです。

十二支 五行 陰陽 陰陽読み 本義
みずのと 水の弟:「揆」に同じく生命のない残物を清算して地ならしを行い、新たな生長を行う待機の状態
つちのと 土の弟:「紀」に通じ、分散を防ぐ統制作用
きのえ 木の兄:草木の芽生え、鱗芽のかいわれの象意
きのと 木の弟:陽気のまだ伸びない、かがまっているところ
つちのえ 土の兄:「茂」に通じ、陽気による分化繁栄
ひのえ 火の兄:陽気の発揚
ひのと 火の弟:陽気の充溢
つちのと 土の弟:「紀」に通じ、分散を防ぐ統制作用
かのえ 金の兄:結実、形成、陰化の段階
かのと 金の弟:陰による統制の強化
つちのえ 土の兄:「茂」に通じ、陽気による分化繁栄
みずのえ 水の兄:「妊」に通じ、陽気を下に姙む意

干支(えと)とは

以上の十干と十二支を組み合わせたものが干支で、以下の図のように表すことができます。

十二支・十干・干支の一覧表

上記の図を干支・十二支・陰陽五行で表にすると以下のとおりとなります。

▼上図に即してno1からno60へと循環していきます▼

no4の丁酉(ひのととり)は2017年の干支です。
no5の戊戌(つちのえいぬ)は2018年の干支です。
↓↓

no 十干 意味 十二支 干支
1 木の兄 甲午(きのえうま)
2 木の弟 乙未(きのとひつじ)
3 火の兄 丙申(ひのえさる)
4 火の弟 丁酉(ひのととり)
5 土の兄 戊戌(つちのえいぬ)
6 土の弟 己亥(つちのとい)
7 金の兄 庚子(かのえね)
8 金の弟 辛丑(かのとうし)
9 水の兄 壬寅(みずのえとら)
10 水の弟 癸卯(みずのとう)
11 木の兄 甲辰(きのえたつ)
12 木の弟 乙巳(きのとみ)
13 火の兄 丙午(ひのえうま)
14 火の弟 丁未(ひのとひつじ)
15 土の兄 戊申(つちのえさる)
16 土の弟 己酉(つちのととり)
17 金の兄 庚戌(かのえいぬ)
18 金の弟 辛亥(かのとい)
19 水の兄 壬子(みずのえね)
20 水の弟 癸丑(みずのとうし)
21 木の兄 甲寅(きのえとら)
22 木の弟 乙卯(きのとう)
23 火の兄 丙辰(ひのえたつ)
24 火の弟 丁巳(ひのとみ)
25 土の兄 戊午(つちのえうま)
26 土の弟 己未(つちのとひつじ)
27 金の兄 庚申(かのえさる)
28 金の弟 辛酉(かのととり)
29 水の兄 壬戌(みずのえいぬ)
30 水の弟 癸亥(みずのとい)
31 木の兄 甲子(きのえね)
32 木の弟 乙丑(きのとうし)
33 火の兄 丙寅(ひのえとら)
34 火の弟 丁卯(ひのとう)
35 土の兄 戊辰(つちのえたつ)
36 土の弟 己巳(つちのとみ)
37 金の兄 庚午(かのえうま)
38 金の弟 辛未(かのとひつじ)
39 水の兄 壬申(みずのえさる)
40 水の弟 癸酉(みずのととり)
41 木の兄 甲戌(きのえいぬ)
42 木の弟 乙亥(きのとい)
43 火の兄 丙子(ひのえね)
44 火の弟 丁丑(ひのとうし)
45 土の兄 戊寅(つちのえとら)
46 土の弟 己卯(つちのとう)
47 金の兄 庚辰(かのえたつ)
48 金の弟 辛巳(かのとみ)
49 水の兄 壬午(みずのえうま)
50 水の弟 癸未(みずのとひつじ)
51 木の兄 甲申(きのえさる)
52 木の弟 乙酉(きのととり)
53 火の兄 丙戌(ひのえいぬ)
54 火の弟 丁亥(ひのとい)
55 土の兄 戊子(つちのえね)
56 土の弟 己丑(つちのとうし)
57 金の兄 庚寅(かのえとら)
58 金の弟 辛卯(かのとう)
59 水の兄 壬辰(みずのえたつ)
60 水の弟 癸巳(みずのとみ)

以上、十干、十二支、そしてこれらを組み合わせた「干支」には、それぞれに本義(本来の意味)があるのですが、今年の干支はどうか?と言う場合、該当する干支の個々の十干・十二支の本義の組み合わせなどによって、それは決まってきます。

さらに深く、今年の干支を読み解く場合、運勢・占いの専門家は各自の論理を用いますが、以下にあと2つの指標を示したいと思います。

その内の1つは、以下のように「十二支」は、それぞれに「植物の生育状況」を示す、という指標です。

  1. 子(ね):植物がこれから子をふやし生長しようとするタネ(種子)の状態を示す。
  2. 丑(うし):植物の種が地中にあってまだ、発芽しない時期を示す。
  3. 寅(とら):植物が発芽してすくすくと伸び始める段階を示す。
  4. 卯(う):植物が勢い良く伸びて上からかぶさるほどに若葉が茂る状態。
  5. 辰(たつ):植物が風になびき、さらに生長する盛んな段階。
  6. 巳(み):植物の伸長から種子をはらみ始める成熟に向かう入り口。
  7. 午(うま):植物が新しい命を生み出す、活発なエネルギーの状態。
  8. 未(ひつじ):宿った植物の種がいまだ成熟しきらぬ未熟な段階。
  9. 申(さる):植物の命が満ちて、種が熟した状態。
  10. 酉(とり):完熟した作物の収穫を指している。
  11. 戌(いぬ):収穫した作物を蓄え、守っている状態。
  12. 亥(い):収穫された作物が皆に行き渡った状態を現している。

そしてさらにもう1つは、以下のように五行の「相生」と言って「万事が順調に進んで吉とされる」指標と、「相克」と言って「天地の平衡が失われるため凶とされる」指標です。

<相生>

  • 木生火(木は火を生じる)
  • 火生土(火は土を生じる)
  • 土生金(土は金を生じる)
  • 金生水(金は水を生じる)
  • 水生木(水は木を生じる)

<相剋>

  • 木剋土(木は土を剋す)
  • 土剋水(土は水を剋す)
  • 水剋火(水は火を剋す)
  • 火剋金(火は金を剋す)
  • 金剋木(金は木を剋す)

2018年の干支はどうか?

以上の指標によって、昨年2017年の干支「丁酉(ひのととり)」は、世の中の運勢を以下のように示しました。

「丁酉(ひのととり)」のうち、十干の丁(ひのと)は火の性質を持ち、十二支の酉(とり)は金の性質を持っている。火は金を溶かすことから、丁と酉の関係は「相剋」であり、相争う、順調でないことを意味する。また、丁という上の立場が酉という下の立場を克することから、下が上に対して弱い関係ともなる。さらに、2017年の丁は草木の形が充実した伸び盛りを意味し、酉の場合は果実が成熟しきってもう成長しない状態を意味しており、丁と酉は矛盾した取り合わせ。故に、2017年の丁酉は抑圧のある順調ではない矛盾した年ということになる。

では、2018年の干支、『戊戌(つちのえいぬ)』はどうでしょう。

十干の「戊」、十二支の「戌」共に「土の兄(つちのえ)」で、相克でも相生でもない。また、共に「茂に通じ、陽気による分化繁栄」であり、「戌」には「恤(あわれむ)であり、滅」であり、統一退蔵」とある。全体的な調和ではなく、部分部分の栄えがあって、それぞれが「退蔵(隠し持つ)」傾向を示している。

これらを受けて、自由と平等が強調され、弱者が権力に立ち向かうような気風が起きる可能性があり、世の中の無駄や不正を正そうとする傾向が強くなる。これによって、世の中のためになる事業が注目され、利益のみを追求する企業は強い逆風を受ける年。としています。

運勢占い関連記事⇒ 戌年(今年2018年)の運勢ランキング(星座×干支×血液型 576通り)

戌年の戌(犬)にまつわる格言・ことわざ・四文字熟語から新年の挨拶を考える

戌年の戌、十二支の「犬」に関する「格言」といえば、これは十二支全てに言えることですが、株式相場の格言です。

それは、『辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)は笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、丑(うし)はつまずき、寅(とら)千里を走り、卯(うさぎ)は跳ねる』というもので、根拠は薄いのですが、けっこう当たっていたりするのです。戌年の格言は【笑い】となっていますが、笑って年を越せれば幸いです。

その他、新年の挨拶に使えそうな、戌年の戌(犬)にまつわることわざや四文字熟語などを見てみましょう。

戌年のことわざや四文字熟語など

犬に関することわざや四文字熟語で、一般に知られているものの多くには、マイナーなものが多く苦慮しますが、以下、「犬馬の心」などは、スピーチに使えそうです。

『犬馬の心(けんばのこころ)』とは、主君に対して忠節を尽くして恩に報いようとする心。また、『犬馬の労(けんばのろう)』とは、君主や目上の人、あるいは他人のために全力を尽くすこと。これに対して、『犬馬の養い(けんばのやしない)』とは、家畜に餌を与えるのと同じように、親を養うのにただ衣食の面倒をみるだけで、うやまう気持ちがないことをたとえています。

2018年は、2017年とは違った形で、やはり、騒乱が予想される世相のようです。であればなおさらのこと。身近な人や身内を大切にする心が重要になって参ります。

その他、犬に関することわざや四文字熟語は以下のようにマイナーなものばかりです。

  • 犬が西向きゃ尾は東
  • 犬と猿
  • 犬に論語
  • 犬の遠吠え
  • 犬も歩けば棒に当たる
  • 尾を振る犬は叩かれず
  • 飼い犬に手を噛まれる
  • 犬猿の仲
  • 狡兎死して走狗烹らる
  • 喪家の狗
  • 夫婦喧嘩は犬も食わない
  • 煩悩の犬は追えども去らず
  • 負け犬の遠吠え
  • 羊頭狗肉
  • 羊頭を懸けて狗肉を売る

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