顕仏未来記:1月度座談会御書の講義

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2018年(平成30年)1月度の座談会御書は顕仏未来記(けんぶつみらいき)です。拝読範囲は、本抄の結びの最後の御文となります。

顕仏未来記の拝読範囲・本文

『伝教大師云く「浅きは易く深きは難しとは釈迦の所判なり浅きを去つて深きに就くは丈夫の心なり、天台大師は釈迦に信順し法華宗を助けて震旦に敷揚し・叡山の一家は天台に相承し法華宗を助けて日本に弘通す」等云云、安州の日蓮は恐くは三師に相承し法華宗を助けて末法に流通す三に一を加えて三国四師と号く(御書全集:509ページ8行目から11行目 より引用)』

顕仏未来記の拝読範囲・通解

伝教大師は、「『浅い教えを信解するのは易しく、深い教えを信解するのは難しい』というのは釈尊の判別である。その浅い教えを捨て去って、深い教えに就くことこそ、丈夫(仏)の心なのである。天台大師は釈迦仏を信じてその言葉に従い、法華宗を助けて中国で宣揚した。比叡山の一家は、天台のあとを受け継ぎ、法華宗を助けて日本に広めた」と述べている。安房の国の日蓮は恐れ多いことではあるが、釈迦・天台・伝教の三師のあとを受け継ぎ、法華宗を助けて末法に流通するのである。それゆえ、三師に加えて「三国四師」と名づけるのである。

顕仏未来記 拝読範囲の講義

今回、1月度座談会御書として拝読する顕仏未来記の御文のほとんどは、伝教大師のことばで占められています。それはーー

丈夫の心(仏の心)と三国四師と創価学会

深い教えとは、万人成仏の説かれた法華経のことであり、浅い教えとは、法華経以前に説かれた教典のことです。

浅い教えは理解しやすいので弘教がし易いが、深い教えである法華経は難解であり、弘教が困難であり難も必ず競います。しかし、深い教えを説いて万人の成仏を期することこそ仏の心であり、仏が後世の弟子達に望むところなのであります。

その仏の心(丈夫の心)を戴して、敢然と弘教に臨む伝教大師の「信心の息吹」が感じられてならない「引用部分」である。そう感じられてなりません。

万人成仏の正法を弘通しゆく広宣流布。その道を進み行く『精神の本質』は今、末法の御本仏・日蓮大聖人の仰せのままに広宣流布を推進しゆく創価学会に受け継がれていますが、正師である三国四師(ここでは伝教大師)に脈々と通っていたのだと、改めて確認した次第です。

釈尊、天台、伝教、日蓮大聖人と、そこに集った弘教の闘士はいづれも、「やらんかな!」との意気込みで異体同心の戦いに打って出ていたのではないでしょうか。そして、それはまた、創価学会の庭の息吹に共通するものなのではなかったか・・。そう思われてなりません。

さて、万人成仏の法を説いた法華経は難解であるといいますが、何が難解なのでしょう。

それは、『万人の生命に成仏の種が具わっている』との教えにあります。悪世末法に身を置いて悪戦苦闘する私たちの身の上を真摯に見つめれば見つめる程、それは信じがたい教えなのであります。

確かに、御本尊根本・唱題根本で異体同心の戦いに身を置く時、言語に絶する歓喜と共に境涯革命もなされゆくことを実感する私たちですが、戦いの持続を離れてしまった時、やはり、万人成仏の法の存在は遠ざかってしまうのであります。

創価学会の内外を問わず、自他共に、救いの無い凡夫に逆戻りしてしまいます。

故に、この信心は一人では出来ないのであります。善知識を大切に、お互いに法を求め抜いて、励ましあっていくことが不可欠なのであります。

この思いに至る時、本当に、創価学会の存在をあり難く思わずにはいられません。

今回の座談会御書・顕仏未来記では、その創価学会のなんたるかも明確に学ぶこととなります。

顕仏未来記の背景と大意

本抄は文永10年(1273年)閏5月、日蓮大聖人が流罪の地である佐渡・一谷(いちのさわ)で著されました。

題号の「顕仏未来記」(仏の未来記を顕す)とは、「未来を予見して記された仏の言葉を実現していく」という意味になります。 「仏の未来記」とは一往は釈尊の未来記を指していますが、本抄における未来記の元意は『末法の御本仏としての日蓮大聖人の未来記』を明かされることにあります。

本抄の冒頭に引用されている「私が亡くなって後、『後の五百歳』に正法を全世界に広宣流布して、断絶させてはならない」との法華経薬王品の経文が、仏(釈尊)の未来記です。そして、本抄では、この釈尊の未来記を現実のものとしたのは、大聖人ただお一人であり、大聖人御自身の未来記として、法華経の肝要である南無妙法蓮華経の大法が世界中に流布することが明かされます。

六難九易(ろくなんくい) とは

拝読範囲冒頭の伝教大師の言葉は、法華経見宝塔品に説かれる「六難九易」を通して、深い教えである法華経の弘通を呼び掛けた言葉です。六難九易とは、仏の滅後の妙法弘通の難しさを示すために挙げられた「六つの難しいこと」と「九つの易しいこと」です。

九つの易しいこととは、「須弥山を手にとって他の国土に投げ置く」「足の指でこの大宇宙(三千大千世界)を動かして、遠くへ投げる」などのけして為しえないことであり、 六つの難しいこととは、滅後悪世に「法華経を弘める」「しばらくでも法華経を読む」などの一見平易と思われることを指しています。

しかし、仏の滅後の妙法弘通は、不可能な九易よりも難事であると強調されています。仏の滅後に妙法を弘める人には、必ず難が競い起こります。その困難を自覚し、『いかなる難があっても末法広宣流布を断固、進めるのだ』と誓うことが、広宣流布を推進する原動力であり、その誓願を貫くことが、信仰実践の根幹となるのです。

広宣流布について

「我滅度して後、後の五百歳の中、閻浮提に広宣流布して、断絶して悪魔・魔民・諸天・竜・夜叉・鳩槃荼等に其の便を得しむること無かれ(法華経601P)」とあるように、正しい教えである正法を流布し、万人を仏の境涯に導くことが、仏法の一大目標です。

この経文では、末法(後の五百歳)において、正法を一閻浮提(全世界)に【広宣流布していくべき】ことを述べています。

日蓮大聖人は、こうした法華経の経文の通り、末法の悪世において命に及ぶ幾多の大難を忍ばれて、南無妙法蓮華経の大法を弘通されました。御書にいわく、「大願とは法華弘通なり(御書736ページ)」。また、いわく、 「日蓮が慈悲曠大ならば南無妙法蓮華経は万年の外・未来までもながるべし(同329ページ)」と。広宣流布こそ大聖人の根本精神であり、弟子に対しても、広宣流布に生き抜くよう、繰り返し促されていることは、諸御抄に明らかなとおりです。

そして、大聖人の御精神を受け継ぎ、御書に仰せの通りに妙法を弘通し、広宣流布を進めてきた和合僧(仏法実践者の集い)が創価学会です。大聖人滅後の700年間、創価学会が出現するまで、誰も妙法を弘めることはできませんでした。創価学会が、「閻浮提に広宣流布」との経文の通り、事実の上で日本はもとより、世界中に妙法を弘めてきたのです。釈尊と大聖人の未来記(予言)を実現したのが創価学会にほかならないのです。

池田先生は、『希望の経典「御書」に学ぶ』第1巻に次のように記されています。

戸田先生は「広宣流布のさきがけをしようではないか」と叫ばれ、「創価学会は宗教界の王者である」と宣言されました。私は、私とともに戦ってきてくださった皆様とともに、「我らこそ御本仏の未来記の主人公なり」と、誇り高く宣言したい。

「三国四師」とは

今回の拝読御文で、日蓮大聖人は、インドの釈尊、中国の天台大師、日本の伝教大師という三国の正師を受け継いで、御自身が末法に妙法を弘通してきたと述べられています。故に、この三国三師に御自身を加え、「三国四師」と名付けると宣言されています。

この宣言は、釈尊から始まる仏教正統の精神が、天台大師、伝教大師を経て、大聖人に継承されているという意味です。

三国四師は、法華経の行者の系譜です。仏法の継承は、万人の幸福の実現という根本の目的を正しく受け継ぐところにあります。故に、この系譜こそ、仏教の"本流"であることを示すものにほかなりません。

大聖人は、末法濁世に生きる人々を救うために、法華経の極理である「南無妙法蓮華経」を顕され、唱題行によって万人がその身のままで成仏できる幸福の大道を開かれました。創価学会は、この大聖人の御精神を寸分も違えずに継承し、広宣流布を進めてきました。仏法の正統は、創価の師弟に厳然と受け継がれているのです。

顕仏未来記の三国四師についての参考資料

顕仏未来記に記された「三国四師」について、『希望の経典「御書」に学ぶ 1』の147ページには、次のように述べられています

この「三国四師」は、法華経の行者の系譜です。 それは、万人の成仏という、仏教の究極の理想を実現する真の正統であり、 その道を開きゆく創造的開拓者が法華経の行者です。妙法という無限の力を自他ともの胸中に湧き立たせ、濁悪の世にあっても蓮華のように価値の花を咲かせ切っていく。その勝利の人華を陸続と開花させ、自分も蓮華と咲き、万人をも蓮華と輝かせていくのが「法華宗」です。言い換えれば、「法華宗」とは、万人に尊極の生命を開く「人間宗」であり、「価値創造宗」です。(中略)創価学会は、この三国四師の系譜において創立された、真の法華宗を世界に弘通している唯一の仏勅の教団です。そして、無数の地涌の菩薩を全世界に呼び覚まし、万年の未来にわたる堂々たる平和への大行進を続ける尊貴なる和合僧団であります。(【希望の経典「御書」に学ぶ 1』147ページ】より引用)

顕仏未来記の仏法西還についての参考資料

「新・人間革命 仏法西還の章」では、顕仏未来記にも記されている「仏法西還」について、次のように述べられています。

この「諫暁八幡抄」のほか、「顕仏未来記」などにも、同様の趣旨の御文がある。いずれも、日蓮大聖人の仏法の西還を予言され、東洋、世界への広宣流布を示されたものである。戸田城聖は、その御聖訓の実現を、創価学会の使命として、伸一をはじめとする青年たちに託した。もしも、創価学会がなければ、この仏法西還の御本仏の御予言も、虚妄となってしまったにちがいない。その先駆けの歩みを、伸一は会長に就任して迎えた新しき年の初めに、踏み出そうとしていたのである。それは仏法の歴史を画し、東洋に生命の世紀の旭日を告げるものであった。(【新・人間革命 仏法西還の章】より引用)

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